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保護等級“IP53”の「TOUGHBOOK FZ-55」は“激しい雨”で使い物になるのか?

ITmedia PC USER / 2024年7月29日 17時5分

 最小輝度も夜間のフィールドワークでは重要になる。夜間に明るいディスプレイを見た直後、視線を外して周囲を確認しようと思っても、いったん絞られた瞳孔では暗闇の中の状況を認識できるようになるまで時間を要してしまう。

 暗所で使う照明やディスプレイには赤色で発光する夜間モードを備えていることが多い。潜水艦を題材にした映画やフィルムを現像する暗室の照明(といってもデジタルカメラしか知らない人は暗室も知らないか)で見る赤色灯をイメージすると分かりやすい。

 波長の長い光は目に対する刺激が弱く、瞳孔があまり閉じないため、光から視線をそらした直後でも暗いところの認識が比較的容易で周囲の状況をすぐ把握できる。夜間の野外行動では必須の機能だ。

 FZ-55も夜間モードが用意されており、最小輝度と先ほど紹介したように1cd/平方メートルまで下げられる。

 加えて画面エフェクトとして画面の色をプリセットされているカラーから選ぶことができるので、「赤」を指定して赤色灯に照らされた色味を再現することが可能だ。なお、画面エフェクトでは、赤以外にも灰、緑(ナイトビジョンを想定)、橙(アンバーライトを想定)、そしてブルーカット設定(20%と40%)が用意されている。

●インタフェースのモジュールコンセプトは継承

 FZ-55はフィールドワークに用いることを想定した業務用ノートPCなので、利用できるインタフェースの種類は幅広い。それこそ、日本のオフィスでも利用する機会がほとんどなくなったシリアルポートやアナログRGB出力に関しても測定機器や観測機器を接続する機会が少なくない。

 TOUGHBOOKシリーズでは以前より、モジュールユニットを用意して、本体に脱着することで幅広い種類のインタフェースを利用できるようにしてきた。

 FZ-55はボディー形状が新規となったため、これまで用意されてきた他のTOUGHBOOKシリーズ用インタフェースユニットは利用できない。しかし、モジュール式のインタフェースユニットを専用で用意している。

 本体標準構成ではHDMI出力にUSB 3.2 Standard-Aを2基、USB 3.2 Type-C、有線LAN(RJ-45)、そして、ヘッドフォンマイク端子にmicroSDメモリーカードスロットを用意している。そして、オプションのインタフェースユニットには現時点でアナログRGB出力にUSB Standard-A、そしてシリアルポート(RS-232C)を選べる。

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