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保護等級“IP53”の「TOUGHBOOK FZ-55」は“激しい雨”で使い物になるのか?

ITmedia PC USER / 2024年7月29日 17時5分

・Essentials(日常利用):10087ポイント

・Productivity(仕事利用):6008ポイント

・Digital Content Creation(コンテンツ作成):5914ポイント

 CPUがTDP 15WのCore i5と省電力を重視したミドルレンジクラスだが、それでも、2022年に登場した省電力タイプの第12世代Core i5搭載モバイルノートPCを上回るスコアを出している。TOUGHBOOKシリーズがカバーする用途を考えると、必要十分な性能を備えているといえる。

CINEBENCH 2024

 レンダリングを通してCPUの性能をチェックする「CINEBENCH 2024」では、マルチスレッドのスコアが445ポイント、シングルスレッドのスコアが102ポイントとなった。

 こちらも第12世代Coreプロセッサファミリーと比較するとその上位クラスで、かつ処理能力を重視した“P”タイプのCore i7-1280Pのスコアを上回っている。

CrystalDiskMark 8.0.5

 最後に、内蔵ストレージの性能を「CrystalDiskMark 8.0.5」でチェックした。

 シーケンシャル(SEQ1M Q8T1)の読み出しは毎秒3164.52MB、書き込みは2721.87MB、ランダム(RND4K Q32T1)の読み出しは毎秒453.33MB、書き込みは358.22MBとなった。

 PCI Express 4.0 x4接続のSSDとしてはミドルレンジデバイスに相当する速度で載せているSSDがミドルレンジモデルなのを考えると妥当なスコアといえるだろう。

●FZ-55のトレードオフをいかに考えるか

 「重くて取り回しが大変! もっと軽くて安いTOUGHBOOKを!」という声に応えるべく開発されただろうFZ-55は、確かに数値的にはコンパクトになって軽く、そして価格も下がった(TOUGHBOOKとしては)。

 そのトレードオフとして、TOUGHBOOKの存在理由であった頑丈さはMIL-STD-810H準拠は変わらないものの、耐衝撃テストの条件と防塵防水指標である保護等級が数値上はTOUGHBOOKラインアップの中で最も低いレベルとなった。

 調達資金を少しでも切り詰めたい組織にとって、従来の“TOUGHBOOK比”とはいえ価格が下がったメリットは大きいだろう。上位構成なら晴天下でも夜でも見やすいディスプレイも貴重な存在といえる(暗いディスプレイを搭載するモデルは意外と少ない)。

 以上のトレードオフをどのように評価するか。そこがFZ-55を選択するか否かの最大のポイントとなる。

 取りあえず、実際の検証において、日本気象協会が「激しい雨」と表現する1時間当たり降水量50mmの状況で正常に動作し続けたのは確認できた。ただ、先に説明したようにIPX3の試験条件は上方からの降水しか想定していない。より安全を見るなら、本体下面側は跳ね返りの水の侵入を防ぐ工夫を施すのがいいだろう。

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