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お客さまの悩み事を解決して時を生む! コロナ禍を経てTOKIUMが“脱皮”したワケ

ITmedia PC USER / 2024年8月27日 12時0分

黒崎 中学や高校時代は、Peer to Peer(P2P)技術を応用した「Winny」が注目を集めていた時期で、ネットや雑誌に書かれているさまざまな記事を見て、多くの刺激を受けました。ITは大きな可能性を持った世界だと感じ、そこに憧れてCNET JapanやZDNET Japan、ソフトバンク系の媒体などに原稿を書いていた時期がありました。

 今も、面白いものを発見したり、便利な使い方などを見つけたりして、それを多くの人に広げたいという気持ちはあります。多くの人に貢献したいと気持ちが強いんですね。Winnyに代表されるP2Pのように、ファイルをお互いに渡し合うといった世界や、開発したライブラリーをオープンソースコミュニティーに公開して、それを多くの人に使ってもらうというSharing is Caringの精神がとても好きなんです。テクニカルライターの仕事をやっていたときも、そういった気持ちが、執筆の原動力になっていました。

―― 起業に至った理由は何ですか。

黒崎 面白いものを伝える側ではなく、自分が作っていく側に回りたいという気持ちが徐々に芽生えてきました。そういった中で、2011年3月の東日本大震災で、多くの人が命を亡くし、それを見ていて「命は時間」ということを感じ始めたのです。

 同時に、「時間を多く作れれば、それは人の命を救うことになる」ということにも気がつきました。その当時、エンジニアとしてソフトウェアを開発し、業務の自動化などにも取り組んでいましたから、これを大規模に展開すれば、人の時間を増やすことができ、結果として人の命を救うことができると考えたのです。

 TOKIUMを創業したときから、「無駄な時間を減らして、豊かな時間を創る会社」をビジョンに掲げ、TOKIUMという社名も、「未来へつながる時を生む」という意味から付けました。これも、「命は時間」という考え方がベースにあります。

―― 創業時の社名はBearTail(ベアテイル)でしたね。

黒崎 実はBearTailも、「未来へつながる時を生む」という志を表した社名です。BearTailは、小熊座の尻尾に位置する北極星のことであり、北極星は旅人の道しるべとなります。これと同じように、社会の道しるべとなるような、大きな価値を届ける存在になるというのが社名の由来です。

 その際に、提供する価値のモノサシは「時間」であると考え、豊かな時間を与えること、無駄な時間を減らすことにフォーカスした事業を展開していくことを打ち出しました。説明をすると分かってもらえるのですが、これはストレートには理解されないですね(笑)。

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