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お客さまの悩み事を解決して時を生む! コロナ禍を経てTOKIUMが“脱皮”したワケ

ITmedia PC USER / 2024年8月27日 12時0分

 そこで私たちが、何かかお手伝いできることはないかと考えました。手っ取り早いのは、私たちがお客さまの代わりに請求書を受け取って、それをデジタル化して、お客さまは、そのデータを見れば出社しなくて済むということです。ここにビジネスチャンスがあると感じました。

 そこで、お客さまの取引先に1社ずつ電話をして、「来月から、請求書をTOKIUMに送ってください」という送付先変更のお願いをしました。そこで届いた請求書をスキャンして、アップロードし、お客さまはどこからでも見られる状況を構築しました。これがDr.経費精算 インボイスプランであり、現在の「TOKIUMインボイス」です。

 さらに、スキャンしたデータを会計データとして扱えるようにしたり、社内のワークフローに適用したりといった機能を付加することで、2021年には、サービスの利用者数が600社を突破しました。

―― しかし、お客さまの取引先に対して、「来月から請求書を、TOKIUMに送ってください」と、いきなり電話をしても、相手は「はい、そうですか」というわけにはいかないのでは?

黒崎 そうなんです(笑)。「TOKIUMに請求書を送ってくれれば、代わりに支払いの手続きを行います」といっても、TOKIUMとはいったい何なのか、本当に大丈夫なのかという話になるわけです。

 取引先のオフィスに請求書を送るのではなく、当社に請求書を送るという、私たちが提案するこれまでにない仕組みが、社会インフラとして認知される必要があり、そのための活動が必要でした。私たちの仕事は、請求書や領収書など、お客さまにとって重要な情報を扱います。そのためには企業としての信頼度や知名度が大切です。それは、直接のお客さまだけでなく、お客さまの取引先にとっても、同様に信頼度と知名度が無くてはいけません。

 そこで、TOKIUMインボイスを中心とした事業拡大のために、2022年にTOKIUMに社名を変更し、TV CMを開始しました。

 BearTailというそれまでの社名も、私自身も強い思い入れがありますし、簡単には変えたくないという気持ちがあったのですが、TV CMの効果を最大化にするためにはどうするか、それには自分のエゴは捨てて、最大限のことをやろうと考えました。

 TOKIUMという社名は先にも触れましたが、「未来へつながる時を生む」という私たちの志を元にしています。そして、従来のBearTailという社名も、同様に「未来へつながる時を生む」という思いを込めたものですが、それを理解してもらうには、時間をかけて説明をする必要があります。

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