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Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い

ITmedia PC USER / 2024年10月11日 6時0分

 メモリモジュールについては、従来のDIMM(UDIMM/SODIMM)に加えて新規格の「CUDIMM(Clocked UDIMM)」や「CSODIMM(Clocked SODIMM)」もサポートする。

 CUDIMMとCSODIMMは、高クロックのDIMMを安定的に動作させるために生まれたもので、6月に行われた「COMPUTEX TAIPEI 2024」では、数社のマザーボードメーカーが対応マザーボードやメモリモジュールを参考出展していた。もしかすると、Core Ultra 200Sプロセッサ対応マザーボードの上位モデルは、CUDIMMやCSODIMMをサポートすることになるかもしれない。

●かなり魅力的なArrow Lake 成否の鍵は「マーケティング」?

 Core Ultraプロセッサ(シリーズ)のトップエンドを担うことになるArrow Lakeは、性能重視のPCユーザー(エンスージアスト)や、最高のゲーム体験を追求するPCゲーマーにとっては待望の製品だ。

 Intelの説明を聞く限り、Arrow Lakeはアーキテクチャ面においてかなり先進的で、Core Ultra 200Sプロセッサは競合のAMDのRyzen 9000シリーズと互角かそれ以上に渡り合えるCPUだと感じた。「実際の性能はどうなんだ?」という点は、今後出てくるであろう各メディアのベンチマークテストの結果待ちというところだ。

 ただ、不安要素があるとすると、ユーザーが見かけ上のスペックだけで判断してしまう可能性を否定できないという点だ。ハイパースレッディングを廃止したことでスレッド数は削減されているので、「スレッド数が少ないから性能が低下した」と勘違いされるかもしれない。

 競合のAMDは、今のところ同時マルチスレッド機構(ハイパースレッディング機構)を廃止していない。もしもユーザーに「同じコア数なら、スレッド数が多い方がパフォーマンスがよい」という観念が固定されているとなると、素の良さを知ってもらう前に敬遠されないか――そこが気に掛かる。恐らく、Intelもこの点は心配しているだろう。

 Intelは、以下の要点をユーザーに強く“理解”してもらう必要があるだろう。

・平均IPCが劇的に高められた近代CPUでは、ハイパースレッディング機構を使っても「見かけのスペック」ほどの性能向上を期待できない

・高いシングルスレッド(逐次実行性能)性能を持つPコアは、ハイパースレッディング動作(≒実行スレッドの切り替え)による遅延を排除した方が高い性能を得やすい

・ハイパースレッディング機構を搭載するコストをEコアの増量に回して、スレッドの「適材適所」的実行を推進した方が全体のパフォーマンスは高まる

 筆者自身も、上記のIntelの主張には強い関心を抱いている。Arrow Lakeのパフォーマンスを早く体験したい。

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