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Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い

ITmedia PC USER / 2024年10月11日 6時0分

Core Ultra 200Hプロセッサはより強力な内蔵GPUを搭載

 ちなみに、Core Ultra 200HプロセッサのGPUタイルは、Xeコアが8基構成で、RTユニットも8基備えている。Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)の上位モデルの内蔵GPUに近い構成だが、先述した通りXMXも搭載されている。そのため、理論的にはIntel Arc A370M Graphicsに近い性能は確保できるはずだ。ピーク性能も4.8TFLOPS程度はあると思われる。

 「独立GPUは要らないが、それなりに高いグラフィックス性能は必要」というユーザーには響きそうである。

●NPUは「第3世代」 メディアエンジンは「エンコード重視」?

 Arrow LakeのSoCタイルの設計思想は、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)とよく似ている。NPUと、ディスプレイ出力を担う「ディスプレイエンジン」や動画のハードウェアデコード/エンコードを担う「メディアエンジン」は、このタイルに統合されている。

NPUは最大13TOPSの「NPU3」

 Core Ultra 200Vプロセッサは新しい「NPU4(第4世代NPU)」を搭載していたが、Arrow LakeはCore Ultraプロセッサ(シリーズ1)と同じ「NPU3(第3世代NPU)」を搭載している。

 NPU3はIntel傘下のMovidiusが開発した「VPU(Vision Processing Unit)」をベースとしており、2基のNCE(Neural Compute Engine:ニューラル演算エンジン)から構成される。NCEの1基当たりのピーク演算能力は、FP16(16bit浮動小数点演算)で1クロックあたり1024回、INT8(8bit整数演算)で1クロックあたり2048回だ。

 NCEにはMovidiusが開発した「SHAVE(Streaming Hybrid Architecture Vector Engine)」という128bit SIMD-VLIWプロセッサ(DSP)が1基あたり2つ搭載されている。このSHAVE DSPは「128bitベクトル演算器」「32bit整数演算器」「32bit整数8要素SIMDスカラ演算器」といった高度な演算器を備えており、「比較命令」「分岐予測」「ループ制御」など高度な演算を高速にこなせる。

 NPU3の公称ピーク性能は、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)では11.5TOPS程度とされていた。しかし、Arrow Lakeでは13TOPSに引き上げられている。これはシンプルに動作クロックが13%向上したからだ。

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