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Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い

ITmedia PC USER / 2024年10月11日 6時0分

 Intelは、Arrow LakeのThread Directorを「適材適所」ならぬ、よりレベルの高い「適スレッド/適コア」となるように予測モデルをさらに賢いものに仕立てた――そう考えると、今回の機能拡張がイメージしやすいだろう。

●内蔵GPUは「Xe-LPG」ベース 「おまけ」にしては高性能?

 Core Ultra 200S/200HXプロセッサのGPUタイル(内蔵GPU)は、Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)と同様に「Xe-LPGアーキテクチャ」ベースだ。Xe-LPGは外付けGPU向けの「Xe-HPGアーキテクチャ」を元に開発されているが、推論プロセッサたるXMXを省いている。そのため、後述するCore Ultra 200HXプロセッサのGPUタイルとは“別物”と言ってよい。

 Core Ultraプロセッサ(シリーズ1)の場合、Xeコアはモデルによって4~8基だったが、Core Ultra 200Sプロセッサでは全モデルが4基構成となる。基本設計が共通するCore Ultra 200HXプロセッサも同様だ。Xe-LPGではXeコア1基にレイトレーシング(RT)ユニットが1基搭載されているので、RTユニットも合計4基しか搭載していない。

 こうして見ると、Core Ultra 200S/200HXプロセッサのGPUタイルは高性能とは言いがたい。しかし、これらのCPUはゲーミングPCやハイエンドPCへの搭載を想定しており、ほとんどが外部GPUと併載されるものと思われる。要するに「おまけGPU」といったところだ。

 ただ、このGPUタイルは単なる「おまけGPU」なのかと言われると、ちょっと違う面もある。

 競合となるAMDのデスクトップ向けCPU「Ryzen 9000Xシリーズ」もGPUコアを内蔵しているが2コア構成で、ピーク時の演算性能は0.56TFLOPS程度しかない。本当の意味で「おまけGPU」だ。

 しかし、Core Ultra 200S/200HXプロセッサのGPUタイルの性能は、規模的にCore Ultra(シリーズ1)における8コアGPUタイルの半分だと考えると「約4.8FLOPS÷2≒2.4TFLOPS」くらいはある。ゲーム機でいえば「プレイステーション4」のGPU(約1.8TFLOPS)を超える性能は確保している。おまけとしては“高性能”だ。

 プロ級の動画編集やAAAクラスのゲームプレイは無理だとしても、趣味レベルのビデオ編集やカジュアルなPCゲームのプレイであれば、不満なくこなせそうではある。

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