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Core Ultra(シリーズ2)にデスクトップ/ハイエンドモバイル向けモデルが登場! これまでのIntel製CPUとの決定的な違い

ITmedia PC USER / 2024年10月11日 6時0分

 それでも、最大48TOPSの性能値を持つNPU4と比べると、ピーク性能はだいぶ見劣りする。NPU4はNPU3の3倍(6基)のNCEを搭載しているので、当たり前といえば当たり前だ。Microsoftが定める「新しいAI PC(Copilot+ PC)」の要件も満たせない。

 「どうせ『新しいAI PC』になれないなら、いっそのことNPUを省いてもよかったのでは?」と思う人もいるかもしれないが、IntelとしてはAI処理をする際にCPUやGPUに負荷を掛けたくない(オフロードしたい)場合に役立つと、活用のしがいがあると考えて搭載したようだ。

 同社が開催した発表会では、ゲーム実況配信などで用いられる定番配信アプリ「OBS Studio」において、グリーンバック無しで映るユーザーの顔面を、きれいに背景から切り出す処理をArrow LakeのNPUで実践する様子が実演された。

 最近のPCでは、推論アクセラレーターがCPUにもGPUにも搭載されているケースが増えている。今後はこうした「推論アクセラレーターの使い分け」がPCを使いこなす上でのトレンドとなっていくのかもしれない。

メディアエンジンはエンコード時の方がハイスペック?

 ディスプレイエンジンは、4K(3840×2160ピクセル)/60HzのHDR映像を最大4ストリームの出力できる能力を持つ。ストリーム数は限定されるが、8K(7680×4320ピクセル)/60HzのHDR映像出力も可能だ。出力規格はHDMI 2.1、DisplayPort 2.1、eDP1.4に対応している。

 メディアエンジンは、動画のデコード/エンコード共にH.265(HEVC)/VP9/AV1の各形式に対応し、デコードではH.264(MP4)もサポートする。最大解像度は、デコード時は8K/60Hz(HDR)、エンコード時は8K/120Hz(HDR)となる。エンコード時の方がより高いフレームレートに対応しているのが、ちょっと面白い。

●チップセットは「Intel 800」、CPUソケットは「LGA 1851」に

 第12~13世代CoreプロセッサおよびCoreプロセッサ(14世代)は3世代に渡り物理的/電気的に互換性を有していたが、今回のArrow Lakeではモデルチェンジされる。Core Ultra 200S/200HXプロセッサはチップセットが「Intel 800シリーズ」となり、Core Ultra 200SプロセッサのCPUソケットは「LGA 1851」となる。

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