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超小型で高性能な「Mac mini」と超広角カメラ搭載の「iMac」――新モデルから見えるAppleの「デスクトップMac」戦略

ITmedia PC USER / 2024年10月30日 15時30分

 それぞれのチップでCPUコアの性能が異なるため、PコアとEコアのバランスが絶対性能の差を示すわけではないが、M4 Proチップは従来よりもPコアの比率が高いため、CPUをよく使うアプリでは大幅な性能向上が見込める。

 GPUコアについては、M2 ProチップやM3 Proチップが最大19基構成だったのに対し、M4 Proチップでは最大20基構成となった。こちらも、わずかだが数を上乗せしている。

 M2 Proチップと比べると設計が刷新されたこともあり、GPUに依存するアプリ(特にレイトレーシング処理を行うアプリ)では、レイトレーシングアクセラレーターの力もあって、大きなパフォーマンス向上が見込める。Dynamic Cachingに対応していることから、メモリの利用効率も高まるだろう。

 加えて、M4 Proチップは性能向上に伴ってメモリインタフェースのチャネル数が増加しており、メモリ帯域も75%広がった。搭載できるメモリ容量も、先代のMac miniの2倍(最大32GB→最大64GB)となっている。

 さらに、M4チップファミリーは「Neural Engine」(NPU:推論エンジン)の倍速動作がサポートされており、ピーク時のスループット(実効性能)は、M1チップファミリーの最大3倍、M2チップファミリーの最大2倍となっている。オンデバイスAIを活用するアプリも、より高速な動作を期待できる。

●Macの「Apple Intelligence」対応で何が変わる?

 ところで、新しいiMacとMac miniは、いずれも「Apple Intelligence」への対応が強調されている。ただ、対応機種がiPhone 15 ProとiPhone 16ファミリーに限定されているiPhoneとは異なり、MacではApple Siliconを搭載する全機種で対応している。一見すると、MacではApple Intelligence対応を強調する理由は乏しいように思える。

 では、初期のApple Silicon(M1チップファミリー)とM4チップファミリーでのApple Intelligenceにはどのような違いがあるのだろうか……?

 出したリクエストの“複雑さ”にもよるが、M1チップファミリーでは1秒で応答していたものが、M4チップファミリーでは0.5秒で応答するとなった場合は、その積み重ねが“大きな違い”として認識されるだろう。

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