1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. パソコン

GeForce RTX 50だけではない! 社会がAIを基礎にしたものに置き換わる? 「CES 2025」で聴衆を圧倒したNVIDIAの最新構想

ITmedia PC USER / 2025年1月10日 17時40分

 主なスペックは別記事を参照していただきたいが、例えば「GeForce RTX 5090」の場合、行列演算プロセッサ「Tensorコア」が4bit精度の演算にも対応したことで、生成AIの処理性能が「GeForceRTX 4090」の最大2倍に達する。

 他のデスクトップ向けGPUでも「前世代の(同等製品に対して)最大2倍の性能」は変わりなく、これは最新世代のNVIDIA GPUに共通する特徴と言ってよいだろう。

 またこのアーキテクチャは、モバイル向けの「GeForce RTX 50 Laptop GPUシリーズ」として、3月下旬からさまざまなPCメーカーから搭載製品がリリースされる。性能向上はもちろんだが、彼らが訴求しているのは省電力性能だ。省電力技術「Max-Q」を進化させたことで、前世代(GeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズ)に比べ、最大40%ものバッテリー駆動時間延長効果が得られるという。

 例えば新要素である「Advanced Power Gating」は、使われていないGPUを迅速にシャットダウンし、「Low Latency Sleep」はGPU使用時でもアイドル時間を検知し、こまめにスリープする。かなり細かい積み重ねで、省電力性を向上させている。

 他にもさまざまな省電力機能を盛り込み、OSに組み込まれている小規模LLM(小規模言語モデル)の推論をバッテリー駆動でこなす場合でも、バッテリー駆動時間へのインパクトは最小限に抑えられる。

●小型AIコンピュータ「Project DIGITS」にも注目

 この基調講演でもう1つ注目を集めたのが「Project DIGITS」と呼ばれるコンパクトなAIコンピュータだ。本製品は20基の高効率コア(Cortex-X295×10基+Cortex-A725×10基)を備えるGrace CPUに、Blackwell GPUを接続したSoC「GB10 Grace Blackwell Superchip(GB10)」を備えている。FP4精度でのピーク演算性能は1PFLOPS(1000TFLOPS)だ。メモリは128GB(LPDDR5X規格)を備えているが、CPU/GPU共用の「ユニファイドメモリ」とすることで、CPUとGPUのデータ共有をしやすくしている。

 この構成は「Apple Silicon(Apple Mプロセッサ)」と似ており、ある意味でのカウンターともいえる。Apple Siliconと異なるのは、Apple以外のコンピュータメーカーでも採用できる点に他ならない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください