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ミドルレンジの新GPU「Intel Arc B570」を試して分かったこと ゲーミング/動画処理の入門にお勧めだがネックは?

ITmedia PC USER / 2025年1月17日 0時0分

 実際のところどうなのか、システム全体の消費電力を比較してみよう。今回は先のベンチマークテストで使ったシステムで「アイドル状態」の時の最小消費電力と、3DMarkのTime Spy Extremeを実行している際の最大電力をワットチェッカーで計測した。結果は以下の通りだ。

・Arc B570

・アイドル時:75W

・最大時:316W

Arc B580

・アイドル時:75W

・最大時:320W

Arc A580

・アイドル時:85W

・最大時:377W

 今回テストしているのはOCモデルだ。ゆえに「下手したら定格通りのArc B580よりも消費電力大きくなるのでは?」と不安だったのだが、僅差ではあるもののArc B570はArc B580よりも少し消費電力を抑えられている。

 GeForce RTX 4060と比べると、アイドル時の消費電力が高いことは確かだ。ただ、Arc Graphicsの世代間比較ではワッパは確実に改善している。GeForce RTX 4060と比較する場合は「買うときの価格を重視するのか、それとも運用コストを重視するのか」という“てんびん”になりそうだ。

●日本価格は少し高い? 4万円を切れば間違いなく“お買い得”

 ASRock Intel Arc B570 Challenger 10GB OCを通してIntel Arc B570 Graphicsの実力をチェックしてきた。処理にもよるが、Arc B580と比べるとパフォーマンスは1~2割減となるものの、「フルHDを中心に、ゲームによってはWQHD」という感じで楽しむには十分な性能は備えている。ゲーミングPCの入門用GPUとして適任だ。

 そうなると気になるのはグラフィックスカードの価格だ。想定価格は米国の税別で219ドル(約3万2800円)、日本の税込みで4万円台半ば~5万円弱となる。Arc B580を搭載するグラフィックスカードの実売価格は5万円前後であることも考慮に入れると、為替レートや流通/サポートコストを鑑みなければいけないとはいえ、日本の価格は“やや高め”なようにも思える。

 せめて、4万円台を切る価格で購入できれば、かなりコストパフォーマンスに優れたゲーミングGPUになるのだが、しばらくは難しいだろうか……。悩ましい日々が続きそうだ。

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