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AIの時代だからこそプライバシー問題を強く意識しよう パーソナルコンピュータ誕生の背景から今に至る歩み

ITmedia PC USER / 2025年1月31日 6時5分

 例えば、Safariも新しいバージョンが出るたびにプライバシー保護機能が強化され、「これではインターネット広告市場が崩壊する」などと度々、話題になる。

 これから、IT機器とプライバシーの問題は新しい局面を迎えることになる。AIの活用だ。これまで多くのパソコンユーザーが、何か気になることがある度にGoogleなどで検索をしていたのと同様に、これからは何か気になることや用事を思いつく度に、スマートフォンやパソコンに組み込まれたAIエージェントに、そのことについて相談することになるはずだ。

 人には言っていない持病での通院や、お見合い/デート、あるいは保育園への子供の送迎のスケジュールや連絡をAIに頼むこともあるだろう。この時、AIが本当に自分のしもべでAIに相談した内容が一切、外に漏れないなら安心して相談できる。

 しかし、例えばそのAIに相談した情報が監視も厳しい独裁国家のサーバに保存されているとしたら、あなたはそのAIを安心して使えるだろうか? そもそも自由主義国のサーバなら良いのか? といった問題もある。

 OpenAIを含め、AIを開発する各社は当然、将来、ユーザーがそういった懸念を持たないようにプライバシー保護第一の姿勢を示しているが、過去にそうした実績があるわけではない。

 これに対して、AppleはSafariをリリースした当初から、かれこれ20年以上に渡って「プライバシーこそが最も重要」と言い続けてきた実績がある。

 2025年から日本でも提供されるインテリジェンス機能「Apple Intelligence」でも、必要に応じてクラウドも利用するが、「Apple Private Compute」と呼ばれるApple Intelligence専用のクラウドサービスの情報は、そのユーザー専用に使われるクラウドとなっており、処理の実行後は速やかに情報を消すことが約束されている。

 そもそも、他の大規模言語モデルが、何でもかんでもできるAIを目指すのに対して、Appleは安全の確認が取れたAIの活用から、1つずつ実装していくという慎重な姿勢にも違いを見て取れる。

●AIの時代だからこそプライバシーの問題を強く意識したい

 1月28日、Appleはメディアに対してオンライン上の個人情報保護の重要性と、その保護機能を広める取り組みとして、ユーザーがAppleの全てのデバイス間でデータを制御するのに役立つ10のプライバシー保護機能の案内を行った。

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