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朝ドラ「虎に翼」“悪徳弁護士”緒方(戸田昌宏)にSNSザワつく「触るな」「体で払えって?」「多面性がある描き方」

iza(イザ!) / 2024年4月17日 10時10分

山田よね(土居志央梨)に置屋の主から取り返した金を渡す緒方(戸田昌宏)(C)NHK

NHK連続テレビ小説「虎に翼」の第13話が17日、放送され、山田よね(土居志央梨)が弁護士になることを目指すキッカケを作った“ゲス弁護士”緒方(戸田昌宏)に、視聴者の注目が集まり、X(旧ツイッター)で「悪徳弁護士」というワードがトレンドに入った。

日本初の女性弁護士で、のちに裁判官になった三淵嘉子さんの人生をもとにした物語を描く「虎に翼」。女優の伊藤沙莉が主人公の猪爪寅子役を演じている。ドラマは現在、第3週「女は三界に家なし?」(第11~15話)が放送中で、明律大学女子部法科で弁護士を目指して法律を学んでいる寅子と同級生たちが、学生数が激減した女子部PRのために学園祭で法廷劇を上演したが、男子学生からの妨害により、法廷劇が中止に追い込まれてしまった。この騒ぎで、よねは足をケガ。寅子たちは彼女が住み込みで働く上野のカフェーまで、よねを送っていった。

常に男装し、同級生の中でも人一倍やる気があるが、誰とも群れたがらず、寅子たちに強く当たってきたよね。そんな彼女がこの日、弁護士になることを目指した理由を自分の口で説明した。

よねは地方の貧しい農家に生まれ、姉の夏(原愛音)に続き、15歳になる前に女郎屋に売られそうになったが、売りとばされる前に故郷を飛び出し、女郎として働いていた夏を頼って単身上京。その後、カフェーのボーイとして働くことになり、ある日、夏が置屋の主に不当に売り上げを搾取されていたことを知り、その金を取り戻そうとあれこれ調べたものの、素人の付け焼き刃ではどうにもならなかった。

そんな時、カフェーの客である緒方が「力になる」とよねに接近。金は払えないというよねに緒方は「そんなもん、いいんだって」と話しかけ、よねのほほをゆっくりと撫でた。よねは緒方と目を合わせ、何かを決意したような表情に。直接的な説明はなかったが、話を聞いていた寅子たちの深刻な様子から、よねは緒方に体をゆだねたものと思われる。法的には金を取り戻すことが難しい案件だったが、緒方は置屋に「訴える」と揺さぶりをかけ、あっさり金銭を取り戻すことに成功。緒方は「法に勝る力なし」とよねに教え、少額の成功報酬を差し引いた残りをすべてよねに渡した。そしてよねを体をぐっと引き寄せ、耳元で「また困ったことがあったら言ってよ」とささやき、雨に打たれるよねを残してその場から消えた。

名バイプレイヤー、戸田のねちっこい芝居の妙味もあり、そのインパクトは抜群。SNSには「この弁護士キモい」「触るな」「セクハラ弁護士」「体で払えって?」「はっ倒したい(怒)」と憤慨する視聴者のコメントが殺到した。なかにはそのゲスっぷりに「本当に弁護士だったの?」と疑う人も少なくなかった。

一方、「悪徳だろうと、こういう時ちゃんと勝って金取れる弁護士て強いよな」「一概に善人か悪人か決めつけられない、多面性がある描き方」「体を要求する一方でちゃんとお金を取り返してもくれたというアンビバレンスさが、実際の虐待にも通じててやるせない」といった声も寄せられ、練りこまれたキャラクター設定にうなる視聴者も少なくなかった。

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