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[Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【大学入試改革は格差を生む?】~東大主席美人弁護士の教育論~

Japan In-depth / 2015年3月6日 7時0分

[Japan In-depthチャンネル ニコ生公式放送リポート]【大学入試改革は格差を生む?】~東大主席美人弁護士の教育論~

東大を主席で卒業し、財務官僚を経て現在は弁護士として活躍している山口真由さんが今回のゲスト。受験戦争の究極の勝者と言える山口さんの視点で語る大学受験、そして日本の教育とは・・・

まずは、山口さんの勉強法から。山口さんの勉強法はやはり、ひと味違う。それが著書にもある「7回読み勉強法」その名の通り、同じ本を繰り返し読むというスタイル。シンプルだが根気が必要な方法だ。山口さんは特殊な勉強法だとは思わず実践しており、周囲に驚かれて初めて「私の勉強法は他の人と違うのかな?」と気付いたという。教科書や参考書を1~3回はいわゆる斜め読み、4回目からは普通に読んでいく。このやり方で数学も1000通りの問題の考え方を覚える‘暗記科目’にしていたという。

「私はもともとIQが高い子ではない」という山口さん。とにかく勉強時間を確保するというやり方で試験を乗り越えてきた。司法試験前の2週間からは、実に1日19時間半勉強したという。わずかな睡眠や食事の時間以外はひたすら勉強…自由な時間は10分のみ、その時間に実家の母親に電話で「つらい!」と弱音を吐きながらも、見事大学3年生で司法試験に合格した。

今の日本の大学受験は、完全に知識詰め込み型だ。試験のために暗記した公式、数式、英単語などで高得点を獲得した者が合格を勝ち取る。山口さんは、「このシステム自体が間違っているとは思わない」と言う。その理由は、結果が努力に比例するから。「社会に出る前に精一杯頑張ったという経験は必要ではないか。‘基礎を飛ばして応用’というのは少し違う。」それが実感だ。

対比として話題に上ったのが、アメリカの大学受験。知識型ではなく、人物評価を重視したもので、優秀な個性を持つ人材を集め、才能を開花させる。山口さん自身もアメリカの大学を受験したことがある。「あれはあれでおもしろい」というのが感想だ。自分は何がしたいのか、その為に何をしてきて、これから何をするのか、面接でストーリーとして語る。

しかし、「あのやり方は格差を生むと思う」というのが山口さんの視点。確かにノーベル賞を受賞するような人物も生まれるかもしれないが、日本の様に優秀な中間層、多くの人を一定のレベルに育てるというシステムではないと指摘する。

放送日は、ちょうど東大の入試日。週刊朝日古田記者によると、ここ数年の受験生は理系志向が目立ったが、今年は文系人気が盛り返してきたという。そしてこれからの大学受験を巡る動きで注目すべきなのが、2020年に今のセンター試験が変わるということ。部活の成績やアメリカの大学のように人物評価も加わるという。2020年といえば、今の小学6年生が受験する年。「ゆとり教育」を止めたのに、大学入試は逆に知識型から転換する。どこかちぐはくな印象だ。

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