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[芳賀由明]【ソフトバンクロボット事業、収益化できるのか?】~製造コスト削減と用途開拓が課題~

Japan In-depth / 2015年6月22日 23時0分

本体価格19万8000円(別途手数料9800円が必要)だけでも購入できるが、使い勝手を考えると、アプリを自由に使える基本プラン(3年契約で月額1万4800円)と、修理などに必要な保険パック(同9800円)の契約が必要。3年間で実質100万円強となり、個人では相当に裕福な家庭でなければ迎え入れられない。

これでも「製造コスト以下の販売価格」(孫社長)に設定しており、これ以上の価格引き下げは否定。孫社長は「30年後にはソフトバンクの中核事業になる」と長期的な取り組みを覚悟しているようだが、それまで事業を継続するには、量産効果による製造コスト削減と用途の開拓が最大の課題となりそうだ。

ヒト型ロボットは、米グーグルやフェイスブックなど内外の有力企業が研究開発に取り組み、事業化で激しい競争となるのは必至。ペッパー関連事業の資金は当面、国内携帯電話事業の収益から捻出されることになる。早期に採算ラインに乗せられなければ、収益基盤の携帯電話事業にも影響が及びかねない。

製造コスト削減を急ぎたい孫社長は自ら製造にも乗り出したい考えのようで、フォックスコンと交渉中とも伝えられる。とかくカネ食い虫のヒト型ロボット事業。短期間で興味が変化するといわれる孫社長が、どこまで我慢できるのか、見物ではある。

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