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都知事選 小池百合子氏インタビュー 議会のドンに牽制球

Japan In-depth / 2016年7月11日 8時29分

都知事選 小池百合子氏インタビュー 議会のドンに牽制球

安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト)

「編集長の眼」

私が初めて小池百合子氏を取材したのは、1993年7月の衆議院選挙の時だ。誕生したばかりの日本新党は当時政治部的に泡沫だった。新聞テレビは、番記者を送りこむ発想もなく、経済担当だった小生が送り込まれ、現場に張り付いた。各社同じような状況で、新聞でも科学部とか文化部記者など、政治部記者はほとんどいなかった。当時の政治部は、日本新党など眼中になかったからだ。その後、党首細川護熙氏が首相になったのはご存知の通りだ。

それから23年、その間小池氏は環境大臣、防衛大臣などを務めた。自由民主党においては、広報本部長、自由民主党総務会長なども。環境大臣時代は「クールビズ」を推進した。そしてあまり知られていないが、今から4年前、自民党政務調査会が立ち上げた「女性が暮らしやすい国はみんなにとっていい国だ特命委員会(1192特命委員会)」で小池氏は委員長を務めていた。その提言は当時それほど注目されなかったが、女性の活躍が経済を底上げする、いわゆる「ウィメノミクス」のたたき台となった。

画期的だったのは、社会のあらゆる分野で2020年までに指導的地位に女性が占める割合を30%以上とする“2020年30%”(にぃまる・さんまる)の目標達成や、性別等を問わず多様な人材を活用する企業からの物品等の調達に関する「ダイバーシティ促進購入法」の制定、さらには、「残業ゼロ」社会(ワーク・ライフ・バランス)の推進、女性候補の比率(または議員比)に応じて、政党への政党交付金を傾斜配分する仕組み等を盛り込んだ「政党助成法改正案」の議員提案、女性候補者・女性議員増加促進のための法律改正、などの提言を纏めたことである。どれも実現途上ではあるが、アベノミクスが掲げる女性の活躍を推進するために必要な施策は当時既に出来ていたことになる。

さて、その小池氏だが、満を持して都知事選に立候補を表明した。例によってテレビや新聞を見ていてもその政策は見えてこないので、直接本人にインタビューをした。

 

安倍:三つの宣言、というのを出されました。冒頭解散できる、できないで、皆さん騒いでますけども、あえてこれをぶつけられたということは、解散権限が首長にないということを分かってらして敢えておっしゃった?

 

小池:はい、もちろんそうです。あの会見をずっとご覧いただいていたら、それは“不信任を受けること”を大前提に、と言ってます。そこの部分がボンと抜けちゃっている。

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