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ワイドショーがテレビを殺す 【2018:メディア】

Japan In-depth / 2018年1月4日 18時0分

ワイドショーがテレビを殺す 【2018:メディア】

 

安倍宏行(Japan In-depth 編集長・ジャーナリスト)

「編集長の眼」

【まとめ】

・地上波テレビは朝から夕方までほとんどワイドショーを放送している。

・そのワイドショーは時として公平性を欠いたり、表層的だったりしている。

・週刊誌やネットの後追い報道ばかりやっているワイドショーは愛想をつかされる。

 

【注:この記事には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されず、写真説明と出典のみ記されていることがあります。その場合はJapan In-depthのサイトでお読みください。】

 

 

昨年の新年特集【大予測:メディア(新聞)】で私はテレビについて触れなかった。が、膨大なアーカイブを持っているのは新聞だけではない。テレビは映像という新聞にはないアーカイブがある。この強みを使わない手はない。しかし、今のテレビがそれを活用しているとは思えない。

 

・勢いづくワイドショー

ワイドショーが止まらない。朝もはよから夕方のニュースの時間までほとんどワイドショーだ。朝早めに出勤するサラリーマンは見ていないだろうが、家にいる主婦やご年配の方々は延々とワイドショーから流れてくる情報に浸っている。

情報番組などとテレビ局は言っているが、中身はワイドショー。芸能人がくっついただの、不倫して別れただの、クスリをやっただの、はたまた猟奇殺人事件があっただの、もともとそうした話題が大得意の番組だ。女性週刊誌のテレビ版みたいなものだ。それが10数年ほど前から、「脱ワイドショー」と銘打って、政治やら経済やら国際などのジャンルのニュースも扱うようになった。

それはそれで、心意気や良し、だったのだが、最近どうもおかしなことになっている。政治・経済・国際ニュースを扱うにしても公平性を欠いたり、表面をなぞったりしているだけの場合が多過ぎるのだ。

そして、コメンテーターの面々。前からと言ってはそれまでだが、人選が話題性ありきで何故その人がその話題で座っているのかちっともわからないことがまま、ある。なにせ、常連コメンテーターの経歴詐称がバレて降板しても、テレビ局は責任を取ろうともしない。総理大臣の任命責任はがんがん問うのにダブルスタンダード極まりない。それをおかしいとも思わない視聴者もどうなのか?

さてワイドショーの何がどうおかしいのか、少し具体的に見ていこう。

 

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