バチカン、依存症問題解決に本腰
Japan In-depth / 2018年12月9日 12時27分
田中紀子(ギャンブル依存症問題を考える会代表)
【まとめ】
・バチカンが「薬物と依存症」という国際会議を主催。
・合法化を検討しようというのが現在の世界の潮流.。
・教皇、バチカンに依存症部門を作る意向。
【注:この原稿には複数の写真が含まれています。サイトによっては全て表示されないことがあります。その場合、Japan In-depthのサイトhttps://japan-indepth.jp/?p=43163でお読みください。】
日本では全く話題になっていないが、2018.11.29-2018.12.1の3日間、バチカンが「Drug and Addictions(薬物と依存症)」という国際会議を主催した。
これは2013年より就任されたフランシスコ ローマ教皇によりバチカンに新設されたIntegral Human Developmentという部署が企画したもので、特に社会的に弱い人達に心を寄せたいという教皇の意向を反映したものと思われる。
会議は、ヨーロッパはもちろんのこと、北米、南米、オセアニア、アジア、アフリカからおよそ500名の参加があり、文字通り国際的な会議となった。テーマの中心は薬物依存症問題であったが、薬物以外にも、インターネット、SEX、ギャンブルの依存症が取り上げられた。ありがたいことに、バチカンが日本のトピックとして「ギャンブル依存症」を選んで下さり、そのスピーカーとして私が任命された。突然のことで驚いたが、このような経緯でバチカン主催の国際会議に出席する機会を得たので、今回はこの国際会議についてレポートしたいと思う。
会議は大別すると、「薬物をめぐる法的な問題」「薬物以外の依存症問題」「予防教育と回復への取り組み」という3本柱で構成された。スピーカーが選出された国は、オーストリア、ポルトガル、イタリア、台湾、アイルランド、日本、アメリカ、インド、スペイン、ウガンダ、ペルー、スウェーデン、ブラジル、アルゼンチン、ガーナ、フィリピン、オーストラリアの17カ国であった。参加国の全ては把握しきれていないが、スピーカー国以外に韓国やスワジランドなどの参加者とも出会うことができた。
会議は、国連の機関の一つであるUNODC(united nations office on drugs and crime 国連薬物・犯罪事務所)のオーストリア支局長より最近の薬物を取り巻く現象と、国際条約に関する報告から始まった。
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