韓国優遇除外「出口戦略授けた」猪口邦子参議院議員
Japan In-depth / 2019年8月16日 23時0分
▷北朝鮮問題
北朝鮮は、先月25日と31日に、弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。ミサイル発射実験を相次いで行う、北朝鮮の意図を聞いた。(北朝鮮は、8月2日、6日、10日、16日にも、日本海に向けて飛翔体を発射した。)
「分断して統治せよ(Divide and rule.)」という19世紀の統治概念と似たことをやっている。北朝鮮はアメリカとディールしなければならない。ディールする前に相手を分断しておかなくてはならない。どうやってアメリカの同盟国をディバイドしようとしているのか。それは、ミサイルだ。」
「ミサイルというのは3射程ある。500キロ以下、500〜5500キロ、それ以上。この射程によって、脅威は完全に分かれる。500キロ以下のミサイルは、韓国だけにとっての脅威で、日本にさえ届かない。700キロくらいのミサイルは、日本は射程に入るが、当然アラスカには届かない。そしてICBMは5500キロ。このミサイルを使うことによって相手をどんどん分断できる。」
「私はトランプさんへの助言をある人を通じて伝えた。『彼らが500キロ以下、1000キロ以下のものを発射したときに、これはICBMではなかった、というツイートだけはやめた方が良い。それは金正恩さんの思うツボだ。射程に関わらず脅威であるべき。それが同盟というものなんだ』と。日本も、『これは日本には到達しないミサイルでした』というようなコメントは出してはいけない。」
写真)米朝首脳会談(シンガポール、2018)
出典)Donald J. Trump Twitter
▷対北朝鮮ですべきこと
トランプ・金正恩の世紀の会談から1年経っても、北朝鮮の挑発は止むことはない。国際社会は打つ手はないのか。猪口氏は、北朝鮮の国際的地位を勘案することが重要だと説く。
「北朝鮮の出口もちゃんと考えてあげている。北朝鮮はNPTに戻り、そんなこと(ミサイルによる挑発)をしなくても十分に立派な地位を国際的に占める(ことができる)。NPTを脱退して核兵器を開発した唯一の国、そしてNPTに戻る最初の国となる。それは若い金正恩にとってやりがいのあること。」
「金正恩は、身内をあのような形で殺害する、非常に残酷な面をもっている。しかし、主権国家平等の原則に則れば、金正恩が首脳として機能している限り、仕方がない。北朝鮮が有益な発展をし、日本の安全保障が増し、場合によってはその全てが達成されれば、東アジアにおける経済的なさらなる発展が可能になる。そういう展望を、出口を、分かってもらうことが大事。」
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