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韓国優遇除外「出口戦略授けた」猪口邦子参議院議員

Japan In-depth / 2019年8月16日 23時0分

 


猪口氏は、冷戦期のアメリカから見た日本の輸出管理の甘さを例に挙げた。1980年代に起きた日米間の外交問題、「東芝機械ココム違反事件」がそれだ。潜水艦のスクリューをつくるのに使われる日本製の工作機械がソ連に輸出され、アメリカ政府がココムの規制違反として非難した。


 


「そういうことを通じて経産省は学んだ。だから(日本の)貿易管理は、技術的に長けた人たちが輸出管理体制を守って、不動の信頼を得ている。少なくとも韓国と緊密に話し合う準備のあるベストプラクティスを持つ国(が日本)。私は、そこまで韓国のためにやってあげる決意がある当局を他には知らない。だから、韓国は今の(経産省の)貿易管理部長とちゃんとした仕事をすれば、今度は他の国を教える立場に立つ(ことになる)。」


 


「物質(軍事転用される恐れのある戦略物資)が自由貿易の枠の中で、自由に不特定に無差別に(流通する)。それは子々孫々のためにならない。(それを防ぐ)システムがあることが、グローバル化する貿易の自由の安全弁になる。外側から仲間を増やして行かねばならない。そういう時に日本が支柱になったら、それが1番日本が尊敬される瞬間だ。そう言われなくても、韓国はいい加減なことを日本にしない国になる。」


 


「これによって、韓国もより安全地帯に逃げ込んで行く。そして東アジア全体が永久平和の地域に一歩近づく。韓国と日本が手を携えて危険物質の輸出入を管理することがきちんとできなくて、どうやって今後、この地域の不拡散体制を確立してくのか。」


 


▷韓国を考えるとき、認識すべきこと


 


韓国が国連に加盟したのは1991年。日本は1950年代。この大きな時間の差には深い意味があると猪口氏は指摘する。韓国と交渉するとき、そこに思いを致すことは重要だとも。


 


「(韓国は)国際法の勉強の機会が4、50年遅れた。国際法の勉強の出発点は国連憲章。国連ファミリーの枠の中で学習する。国連に加盟してない国の目の前に国際法はない。深い失われた時を求めての努力が韓国側にあって、ここまで追いついてきてくれている。潘 基文(パン・ギムン)が国連事務総長になった時に、大量の人を送り込んで学習させたのは有名な事実。国連事務の上層部はほとんど韓国人になった。その人たちの能力で、今いろんな戦線を戦っている。」


 


「韓国は国連に加盟できなかった。その問題について日本は深い思いをいたさなくてはならない。分断国家の悲劇がそこにあるから。それは戦争の結果。言わなくてもいいけどそれを知ってる人と、全く忘れてしまっている人と、どちらが尊敬されるかを考えたほうがいい。」


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