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GSOMIA破棄「拒否的抑止考える段階」長島昭久衆議院議員

Japan In-depth / 2019年9月2日 11時0分

安倍: そういう中で文政権は、はっきり反米援北の姿勢を打ち出して支持率を上げている。しばらく様子見するしかないのでは?


長島: 最近、側近のスキャンダルで(人気)ガタ落ちですけど。今まさに朴槿恵政権に起こったことと同じようなことが文政権に起こっている。韓国の文派ではない一般の人たちや、保守派の人たちがどう対応していくのか、見守るしかない。


今のこの流れで1番危惧されるのは、そもそも半島国家というのは大陸の磁力に惹きつけられていく運命というか宿命にある。中国・ロシア・北朝鮮+韓国と言う構図に黙っていればなりやすいが、それを日米を中心とするいわゆる海洋国家群が、38度線の南側をなんとか繋ぎ止めながら大陸国家群に対して抑止を効かせて地域の安定を維持してきた。その紐帯が切れることによって、韓国が大陸国家群のほうに引き寄せられると、日本の安全保障のベースが劇的に変わる。


38度線が対馬海峡まで南下することになる。韓国が仮に、大陸国家群に入ったとすれば当然在韓米軍の撤退と、米韓同盟も解消ということになる。


トランプさんのように煩わしいところからなるべく引こう、後は自分たちでやれ、今まで俺たちが持ち出しでやってきてのはけしからん、という大統領が仮に続くとすると、在日米軍、そして日米同盟だってどうなっていくかわからない。


朝鮮半島の韓国があったがゆえに、なんとなく一緒になってアメリカとしては対応しなければいけなかった。しかしそれが負担に感じるような大統領あるいはアメリカ国民の感覚になっていくと、日本の安全保障戦略の土台が総崩れになる。


だから自立すればいいんだ、と簡単に言う人がいるんだけど、じゃぁそれはどれだけの防衛費がかかるのか。少子高齢社会の中で誰が負担するのかと考えると、やはり日本の役割と言うのは大きくて、どこかで落としどころを作る必要がある。ちゃんと韓国の政権と意思疎通を図ることが重要だ。


今回 文政権は、北朝鮮が要求した通りのことをした。北朝鮮はGSOMIAを切れと再三言ってきた。そして韓国を射程に収める短距離ミサイルを連発して打った。その結果として韓国は、GSOMIAを切ったわけで、北朝鮮や中国から見ればこれは脅しに屈した、韓国与し易し、と思っただろう。だからこそアメリカは(GSOMIAは)絶対切るなと言ったのに切ってしまったわけですからまさに反米援北の判断と言わざるを得ない。韓国の大統領府が米韓同盟アップグレードするなどと言ったけれども、とてもそういう話ではない。


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