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GSOMIA破棄「拒否的抑止考える段階」長島昭久衆議院議員

Japan In-depth / 2019年9月2日 11時0分

安倍: 今現有兵力の中にそういう兵器はないんですよね?


長島: 今そこまで対応できていないと思う。だからUAV(Unmanned aerial vehicle:無人航空機)を地上でコントロールして、日本海を24時間365日何機かで交代で監視し、(ミサイルなどの)赤外線を探知したらすぐ高出力レーザーで打ち落とすとか。高出力レーザーもだいぶ電源がコンパクト化してきて実用性が高くなっているし、アメリカでも技術的には完成していますから、そういうものを取得する必要があると思う。


安倍: そういうものも専守防衛の枠組みの中で当然許される範疇であると?


長島: 当然です。向こうはもう攻撃の意思を持っていますから。


 


■ 「拒否的抑止」の段階へ


安倍: 日本がミサイル防衛をさらに高度化していくというか、日本の本土防衛のためにより深い議論をするきっかけにすべきと言うことですよね。


長島: ミサイル防衛と同時に、やっぱり策源地を叩く、「アクティブな拒否的な抑止」を本気で考える段階に入っている。10年前この議論をするとちょっと過激なニュアンスかもしれないけど、今はまさにニーズがここまできてるから。これはやっぱり研究とか検討とかではなくて、今の現有の装備の中で何がふさわしいかというの取得する段階だと思います。


安倍: アメリカ、イランとか見ると普通にUAVが撃ち落とされたりしている。世界はもうそうなっている。


長島: 確かにアメリカもイランにUAVを落とされてもそこからエスカレートしないじゃないですか。多分あれは本当に先進事例だと思うんですけど。


安倍: トランプさんもUAVだから別にリアクションしないよと言いましたね。


長島: 基本的にはUAV対UAVですから。エスカレーションしないという意味では穏当な兵器なのかもしれない。


安倍: 日本政府のホワイト国リスト外しについては、ちょっと失望のツイートをされていましたね。


長島: 確かに官房長官も言われている通り。GSOMIAとホワイト国の問題は、同じ安全保障という言葉を使うからみんな混同しているけれど、GSOMIAはまさに国の安全保障で、輸出管理の規制というのはグローバルな安全保障にかかる問題ですからまさに次元が違う。


韓国は意図的かどうかわからないけど、そこを混同させて、日本が安全保障上信頼できないと言ったから、こっちだって秘密のやりとりできるわけない、といってGSOMIAを破棄したけれども、そうじゃないよと。僕らが言っているのは国際的な安全保障体制の中でどうしていこうかという話で、機微な技術はそう簡単にやり取りできなくしたんだよという事なんだけれども、彼らは勘違いなのか意図的なのかわからないけれど、そこを混同している。日本でも同じような議論が結構見受けられるんで、そこの次元が違う。


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