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沢尻エリカさんに社会はどう対応すべきか

Japan In-depth / 2019年11月24日 15時14分

3.自助グループに通う


これまで薬物事件で逮捕された著名人の清原さんも、高知さんも「自助グループに通っている」とおっしゃっているが、沢尻さんも可能であれば医療だけでなく自助グループに繋がるべきである。自助グループは、同じ問題を抱えた人たちだけが理解できる様々な葛藤を批判されることなく打ち明けることができ、心の問題の解決方法が見つかる。日本の著名人の方はまだまだ「そんなところには行きたくない!」と、自助グループを「弱者の集まり」「傷のなめあい」と誤解している方も多いかと思うが、欧米諸国の多くのセレブ達は真摯にご自身に向き合っていくために、自助グループに通い続けている。そして社会全体も自助グループの必要性を認知しており、自助グループに通うという自己管理能力にむしろ賞賛を与えている。日本では「意志の力で止める!」という精神論、根性論の方が尊重される傾向にあるが、これは科学的ではない。自助グループの効果は、依存症に関わる医療者も認めているところであり、日本社会も自助グループについて正しい理解を示して欲しいと願っている。


ちなみに、最近日本でも評判になった、エルトン・ジョンの自伝的映画「ロケットマン」はこの自助グループのシーンから始まっているので、是非ご覧になって頂きたい。


医療と自助グループの違いを一言で表すなら、医療は薬をやめることを目的とし、自助グループは生き方を変えることを目的としている。沢尻さんも色々抱え込み、無理をされてきたとお見受けしているが、是非とも自助グループに繋がり、自分を傷つけてしまうような生き方からご自身を解放して欲しいと願っている。


さて、ここまで沢尻さんがたどり着ければ、あとは自助グループの力で、充分な心の支えが得られると思うが、次に社会全体ではどのような支援が必要か考えて見たい。


沢尻さんは小学校の時にモデルデビューを果たして以来、芸能界でお仕事を続けておられることを考えれば、今後もご本人が望まれるのであれば、芸能界でお仕事をされることを後押しすべきだと思う。


こういうことを言うと「犯罪者を出すな」とか「芸能界は甘い」と批判される方がいるが、社会全体のためを考えたらこのような感情論は何の役にも立たない。それよりも芸能界で活躍できるような、一握りの才能に恵まれた人には、どんどん活躍して貰いながら、ご自身の失敗の経験こそ社会貢献に役立ててもらうべきである。では、薬物問題を起こした芸能人の方がどれだけ社会に役立つか述べてみたいと思う。


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