コロナ時代の大学スポーツ、苦しいのは選手だけでなく― 慶應義塾体育会硬式野球部・赤松尚範マネジャー
Japan In-depth / 2020年8月7日 22時18分
赤松はメディア対応、長期療養中の子供たちを受け入れて共に練習をするTEAMMATE事業の田村勇志君(中1生・2019年2月入部)、新設されたアナリストの育成プロジェクトなどを担当している。
写真)昨秋リーグ戦早慶戦で始球式を行った田村勇志君をずっとサポートする赤松副務。長期療養中の子供たちを受け入れて共に練習をするTEAMMATE事業で、田村君を慶大野球部は受け入れた
撮影)浅田哲生
現状はこれに加えて新型コロナウィルス感染予防への対応が種々入り、例年通りにいかないイレギュラーな日々が続いている。
具体的な新型コロナウィルス感染予防対策としては、
①寮内の換気・消毒の徹底。
②食事や入浴はスケジュールを作成して、時間差にし“密”を作らない工夫をしている。
③毎朝全部員に検温と体調、前日の行動を報告させる。
など、様々工夫をしながら取り組んでいる。
「社会情勢の変化に対しスピーディーな対応が求められる中で、普段以上に迅速かつこまめな連携を取ることの重要性を感じています。また指導者からの指示を待つのではなくマネジャーが様々な問題に対して敏感になり問題提起していくことが大切だと思います。具体的な事例を挙げられないほど野球部として何をするにもマネジャーは不可欠な存在なのだと実感しています」
4年生になった赤松は、
「基本的に最上級生として、オブザーバーでありたい。実務は3年生以下にバトンタッチ。歴代マネジャーの先輩方はチーム運営だけでなく、対外交渉しっかりしていた。自分たちは上の学年に育ててもらった、という意識が強い。慶應義塾のマネジャーとしてあるべき姿を教わって来たので、それも下級生に伝えていきたい」(赤松)
3年間、縁の下の力持ちとしてやって来た。最高学年になり、行動で下級生に示していきたいという。現在、後輩マネジャーは男女合わせて14人。
2019年卒業の小林由佳、20年卒業の鈴村知弘ら先輩と赤松ら3学年のマネジャー同志がコミュニケーションが取れていて、良くまとまっていた。その2年間はチームの成績も残している。
「マネジャーの働きとチームの勝敗は、連動しているのだと感じています。代が替わってもマネジャーが自覚を持ってレベルが高い状態を保っていくことで、継続して勝てるチーム作りに貢献していきたい」とも。
・新旧監督交代の中で
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