自衛隊機のコスパを検証する(前編)
Japan In-depth / 2020年12月26日 12時40分
P-3Cユーザーは未だ世界に多くいる。このような近代化を行い、長期間、低コストでP-3Cを使い続けることができるのであれば採用したいという国は出てくるのではないだろうか。余剰となったP-3Cの輸出も検討すべきだ。米海軍も大量の不要機を有しているし、米国と共同でマーケティングしてもいいだろう。実際にベトナムが我が国のP-3Cに興味を持っている。
また早期警戒機を増やすならば空自が導入しているE-2Dのシステムを、先に案内したスペースジェットを使う案と同様に、近代化した先のP-3Cの機体にインテグレートすることも可能なはずだ。このようにして再生したP-3Cの余剰機を再利用、あるいは外国に販売し、そのメンテナンスも請け負えば防衛業界や航空業界の振興にもなるのではないだろうか。
(後編に続く。全2回)
<参考文献>:
月間防衛技術ジャーナル2020年9月号「軍用機維持の観点から、1飛行時間当たり経費(CPFH:Cost Per Flight Hour)を分析・検討する」〈前編〉菅野秀樹
トップ写真:C-2の調達・維持費は他の機体と比べて極めて高い 出典:航空自衛隊
この記事に関連するニュース
-
ブルーインパルスの末路か? スイス曲技飛行チーム存続に黄信号「ショーに税金を使う」批判への答えは
乗りものニュース / 2024年6月22日 18時12分
-
自衛隊も愛用 ニュータイプ出続ける傑作機が金字塔を達成 “70歳”まだまだ造られるよ
乗りものニュース / 2024年6月22日 15時42分
-
「オスプレイ100年使いたい!」米軍高官が明言 生産終了なのにナゼ? 自衛隊も他人事ではない延命問題
乗りものニュース / 2024年6月19日 6時12分
-
「敵に手の内をさらさない」という防衛省、自衛隊の「敵」は国会と納税者か
Japan In-depth / 2024年6月9日 19時0分
-
海自新型「ドデカ水上戦闘艦」に搭載の“神エンジン”とは 人員削減時代の“新兵器”見据えた選択に?
乗りものニュース / 2024年6月8日 6時12分
ランキング
-
1NYで人脈構築の小室圭さん、対照的な生活の眞子さんは「ほとんど外出せず」紀子さまが抱える“複数”の不安
週刊女性PRIME / 2024年7月4日 7時0分
-
2実刑判決で「頭が真っ白に」 法廷に両親の涙 静岡バス置き去り死
毎日新聞 / 2024年7月4日 20時58分
-
3「紅麹」サプリ問題、調査中の死亡事例81人に…先月末から5人増
読売新聞 / 2024年7月4日 20時59分
-
4介護従事者が利用者の『財産搾取』 80代の姉妹は生命保険を解約、自宅を売却...金銭的支配の実態をスクープ「(養子縁組を)させられたんや」
MBSニュース / 2024年7月3日 11時28分
-
5「魚民」の大量閉店は“大正解”か。運営企業「モンテローザ」の“稼ぐ力”は他社を圧倒
日刊SPA! / 2024年7月4日 8時53分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください