総裁選「自身最大の強みは“聞く力”と“チーム力”」岸田文雄前政調会長
Japan In-depth / 2021年9月14日 21時44分
安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)
「編集長が聞く!」
【まとめ】
・新型コロナウイルスへの対応は病床・医療人材の確保、裏付けとなる経済政策・ワクチン接種・治療薬の開発・ワクチンパスポート・無料PCR検査の推進と健康危機管理庁を設置する。
・アフターコロナに向けた経済政策として、成長だけでなく分配もセットにした「令和版所得倍増計画」を掲げる
・自身最大の強みは聞く力とチーム力。
自民党総裁選の告示を17日(金)に控え、各候補者ともテレビやSNSで発信に余念が無い。これまでに立候補を表明したのは岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行政改革担当相の3人。岸田氏は、Instagramでライブ配信をするなど、積極的に若者への発信に力を入れている。高市氏に続き、岸田氏に話を聞いた。
安倍: 新型コロナ対策で今後、必要な対策は?
岸田氏: 具体的な対策は色々用意しているが、その前提として、現状2つの課題があると認識している。一つは、納得感のある説明、もう一つが最悪を想定した危機管理だ。
コロナ対策には、国民の協力を得なければならない。当然国民に納得感を持っていただかなければいけない。にもかかわらず全体像をもった説明がなされていない。説明がなかなか響かない。やはり、政策の必要性や政策決定のプロセス、背景をしっかりと説明してこそ、納得に繋がる。納得感のある説明が課題としてあった。
もう一つは、楽観的な見通し。危機管理の要諦は最悪の事態を想定して対応すること。にもかかわらず、「多分これで大丈夫だろう」ということでやってしまい、後から変異株がでてくる。予想よりちょっと状況が悪くなると、後追いでそれに対応する。国民から見るとどうしても後手後手に回っているように見えてしまう。やはり最悪の事態の想定の部分が課題としてあった。
この2つの部分が課題としてあるわけだが、これからについては「コロナ対策4本柱」を申し上げている。まずは今、医療難民などと言われて、国民が適切な医療を受けられないとの不安が広がっている。病床の確保・医療人材の確保、これをしっかりやる。そして、皆さんに人流抑制へ協力をお願いしているのだから、裏付けとなる経済政策、数十兆円規模で必要だ。これをやりながら、ワクチン接種と治療薬の開発を進めていく。この二つが揃ってくれば、通常の医療体制でできるだけ平時に近い社会経済活動を取り戻すところまでいける。これを当面の目標として、頑張っていこうと申し上げている。
この記事に関連するニュース
-
岸田氏の「議連」旗揚げで政界に広がる"波紋" "ポスト石破"での再登板狙いの臆測も
東洋経済オンライン / 2024年11月27日 10時30分
-
「10年後には給料は倍に、いや4倍に!」今と何が違う所得倍増計画 -1960年【TBSアーカイブ秘録】
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年11月22日 7時0分
-
自公過半数割れで「時の人」に? 玉木雄一郎氏が率いる国民民主党の財政・金融政策を精読する
Finasee / 2024年11月7日 7時0分
-
「玉木雄一郎首相説」が爆誕する体たらくぶり…万事休すの石破茂首相を待ち受ける「最悪のシナリオ」
プレジデントオンライン / 2024年10月31日 17時15分
-
衆院選敗北、石破政権の「弱体化」が日本経済にとって望ましい理由
ニューズウィーク日本版 / 2024年10月29日 17時0分
ランキング
-
1「また慶應SFCか」話題のPR会社社長も…なぜ似たような人物が生まれる?元SFC生が語る内実
日刊SPA! / 2024年11月27日 8時51分
-
2斎藤氏代理人が午後会見へ 兵庫知事選、PR会社問題
共同通信 / 2024年11月27日 11時17分
-
317年未解決の『加古川女児殺人事件』ついに…服役中の勝田州彦容疑者(45)を逮捕 兵庫・加古川市
MBSニュース / 2024年11月27日 10時25分
-
4リクルート元社員の男2人再逮捕=別の女性にも睡眠薬、性的暴行か―警視庁
時事通信 / 2024年11月27日 11時39分
-
5養殖トラフグ7000匹以上大量死、下関のいけす…イワシ大群押し寄せ浮かび始める
読売新聞 / 2024年11月27日 8時9分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください