総裁選「最大のテーマは社会保障改革」河野太郎行政改革担当大臣
Japan In-depth / 2021年9月16日 23時48分
国・都道府県・市町村という複数の窓口からの通知に対応する煩雑さについても、改善すべきとした。
「デジタル能力を最大限活用した支援策と言うのをやはりどんどん入れていかなくてはいけないと思います」。
〇総裁選の争点
「自由民主党が国民に耳を傾ける政党であり続けるのか、国民の声よりも何か余計に耳を傾けなければいけないものがあるのか。それが一番問われてしまっているのではないか」。
個別の政策については、「国民の皆さまからの社会保障改革に対する要望があるにもかかわらず、なかなかそれに対応できてこなかった」と批判。
従来の政策を見直し、
・「日本の人口構成をなんとか釣鐘型に戻していく」ような子育て支援
・「年金制度ではなくて、将来の年金生活」を守る年金改革
・レセプトの電子化を最大限活用した「医療の適正化、医療費の適正化」
を実現することの必要性を訴えた。
「年金、医療、介護、子育て、社会保障分野の改革をしっかりやるというのが私にとって最大のテーマ」。
〇年金制度
「少なくとも最低保証部分は最低保証されなければならない。ということは、保険料をもらってやるのではなく、税でやるしかない。ただし、最低保証が必要ない方には税からは払わなくても良い。そこはフローバックさせてもらって、不必要な支払いが起きないように」。
この方法であれば、最低保証の金額と消費税とが一対一対応で決まる考え方で、「議論がしやすい」という。また「応分に能力のある人にはその分を負担していただく」考えからも望ましいという。
二階部分については、所得に応じて「自分が拠出した分プラス金利が、リタイアした時の平均余命で戻ってくる。平均余命より早く亡くなってしまった場合にはそこで打ち止めにさせてもらって、それをつかって平均余命よりも長生きした人にその分きちんと手当てをする」。
「二重の負担を解消するには、短期間でやるとその世代だけに負担が出ますから、なるべく長い年月をかけて少しずつ解消すればいいと思っています。厚労省は『そんなの非現実的だ』と言いますけれど、私は今の、先どうなるかわからない年金制度を維持していく方が非現実的ではないかと思います」。
「自分たちの将来を若い世代にも考えてもらうという意味で、いろんな考え方をオープンにして、『どうですか』と、国民とのキャッチボールをしながら決めていきたい」。
〇拉致問題
「早期解決するには、やはりトップ会談しかない」。「最大限そのための努力を外交的にしていきたい」。
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