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自民党総裁選候補者討論会 基礎年金、原発ゼロなどで火花

Japan In-depth / 2021年9月19日 13時0分

野田氏: 私はとても現実主義者で、やはり安定供給がしっかり担保できるポートフォリオを考えたい。メタンハイドレードや天然ガスも含め、色々その都度見直していくことが、国民への安心安全の提供だと思っています。





河野氏: 原子力発電のコストが見直されて、再生可能エネルギーの方が安いことが明確になりました。これは専門家の方々が以前からおっしゃっていたことで、これに様々な再処理工場の廃炉コストなどを入れれば、原子力のコストというのはますます高くなってくると思います。また原子力の産業というのはあまり先が見通せない、その中で再生可能エネルギーというのは、日本発の新しい技術が出れば、それは世界中に日本から出していく、日本の産業が新たに巣立っていくということになります。そういうことを考えても、今度のエネルギー基本計画が謳ったように再生可能エネルギー最優先の原則で、日本のエネルギーはやっていかないといけないんだろうと思います。





電力の安定供給を重要視する野田氏に対して、河野氏は再生可能エネルギー最優先の考えを繰り返し強調した。国の2050カーボンニュートラル、2030年CO₂を2013年度比46%削減に向け、再エネ拡大の方針は「エネルギー基本計画(エネ基)」素案にも明記されており、おそらく4候補とも異論は無いだろうが、原発の再稼働やリプレース、新増設なくして、CO₂46%削減が実現可能なのかどうかの議論は深まらなかった。また野田候補が指摘した電力の安定供給の観点からも、火力発電、原子力発電は一定程度の比率必要だが、河野氏がそこをどう考えているのかも明確にはならなかった。





■ 核燃料サイクル巡り、河野、岸田両氏の見解割れる





岸田氏からは、先日河野氏が「核燃料サイクル(核燃サイクル)」について否定的な考えを明らかにしたことについて質問が飛んだ。「核燃料サイクル」とは、原子力発電で使い終えた核燃料から核分裂していないウランや新たに生まれたプルトニウムなどをエネルギー資源として回収し、再び原子力発電の燃料に使うしくみをいう。





岸田氏: 2050年のカーボンニュートラル、そしてそのためにクリーンエネルギーを用意しないといけないこと、再生可能エネルギー最優先であること、これはおっしゃる通りです。尚且つそのクリーンエネルギーの一つの選択肢として、原発の再稼働を認めるとおっしゃったこともなるほどと思います。ただ問題はその先でありまして、原発の再稼働を認められたわけですが、一方で核燃料サイクルをやめるということをおっしゃったと聞きました。これは両立するものなのか、この点についてはいかがでしょうか





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