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「異論も含め、まとめ上げていくのが仕事」自民党高市早苗政調会長

Japan In-depth / 2022年1月13日 11時51分

「成長と分配の好循環」という言葉は、安倍内閣時代から使われてきたので、どこがどう違うのかというところが非常に難しかったが、基本的にはそれほど大きく変わるものではない。ただ市場や競争に全て任せるのではなくて、市場の失敗を是正する仕組みをしっかり続けていこう、ということだ。


これから政府の中で、新しい資本主義の姿が徐々に明示されていく段階だと思う。令和3年度補正予算、それから令和4年度の予算案など、これから国会で審議してもらうものの中では、一つはやはりデジタル化、あと気候変動対策、それから経済安全保障と科学技術などの分野で、まず政府による投資を行い、それから必要な規制改革を行って民間投資を呼び込んでいく。そういう姿というのが見えてきたのかなと思う。


それからもう一つは岸田総理がとても力を入れている「スタートアップ支援」だ。これは今まで日本が弱かった部分で、スタートアップをいかに育てていくかということが国力の増強に繋がると思う。


私は自分の著書にも書いたが、日本の「創薬力」=薬を作る力が弱いというところに目をつけた。アメリカと比較するとアメリカの場合はものすごいスタートアップを支援するシステムがあり、そういう所がまた創薬にも相当貢献している。国の研究機関などの成果もスタートアップに対し提供して、できるだけ早く実用化させるチャンスも与えながら、資金をきちっと確保できるシステムがアメリカは強いなと思っていたので、岸田総理が最近とてもスタートアップを支援するという方向を打ち出してくださっているのは嬉しい。やはりなんといっても人への投資で3年間に4000億円規模ということで、人材育成を強力に支援する。この方向も間違ってない、とっても重要なことだと思う。


分配の方はやはり賃上げ税制を抜本的に強化したが、これは法人税を払ってないところには対応できない。特に中小企業の中で経営が苦しい、法人税払えないところに対しては、例えば持続化給付金や、色々な給付を受ける時にメリットを与えたり、賃上げをした場合にメリットを与えたり、政府調達の時の点数を加点したりするというメリットを付与して、賃上げのモチベーションにするという方向は固まった。


賃上げがなければ消費マインドは改善しないから、これは凄く大事なポイントだと思う。それからこれは私が総裁選挙の時に特に主張していた点だが、フリーランスの方が全く契約書なしに働かされていたり、契約書の中身が酷いものだったりするということで、法整備が必要だということを打ち出した。これも政府の方で、しっかりと契約を義務付ける形の法整備をしてくれるということなので、ここは期待している。これも分配政策になっていくと思われる。


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