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「香港の今を見て欲しい」写真家キセキミチコ氏

Japan In-depth / 2022年2月15日 22時47分

安倍: 写真家をやっていく上で、自分はこれだけはゆずれない、一番大切にしているものってなんですか?





キセキ氏: ゆずれないものはたくさんある気がします。(笑)どういう風に言葉にしていいのかわからないですが、やはり自分がいいと思った瞬間を撮ったり、写真を選んだりし続けることが1番大事にしていることかもしれないですね。今でももっと上手くなりたいなって思うし、こういう写真撮りたいなとか、いろいろあるんですけどね。





安倍: 頭の中で描いていても実際に現場に行ってみたら違ったりするじゃないですか。行ってみないとわからない。いい写真が撮れないかもしれないし、逆にすごいものが撮れるかもしれない。写真って、ある意味セレンディピティー的なもの、偶然に左右左右されるものってありますよね。それが楽しいから現場に行っちゃうってありますよね。





キセキ氏: もちろんもちろん。仕事の写真でも、ライブとかこう撮ろうと思って撮れることもあるし、スタジオとかだとそうなるんですけど、そうじゃない偶然性のものの方が写真って大きいので、撮ってる時に絶対いいと思っても後で見ると全然良くないっていうことも多いし、逆にいや、良くないなどうしようって思いながら撮っているとすごい良かったりとか、そういうことがすごく多いので面白いなって思いますね。





安倍: 香港に話を戻しますが、何回も言ってますよね?2017年、18年、19年と。それは何でなんですか?





キセキ氏: もともとは1989年から92年まで父親の仕事の都合で住んでいました。小学校2年から5年の途中までだったんですけど、その後転々として、日本に戻ってきて楽しい高校生活を送っていました。カメラマンとして独り立ちしていろいろやっていく中で、やはりいろんなことをずっとフリーでやってきて、ありがたいことにすごい忙しかったんですよ。そんな中でいろいろ人間関係とかもあって、ちょっと疲れていた時に、仕事で1回香港に行ったんです。それが小学校5年生ぶりの香港でした。2016年だったかな?それもライブの仕事で行ったんですけど、その時に「私ここで育ったんだな」って、いろいろと思い出して。急に匂いとか、意外と1人で電車に乗れたりとか。「覚えてる覚えてる!」っていろんなことを思い出したんです。そのまま日本に戻ってきたんですけど、自分がどういうところで育ったか、もう一度香港に撮りに行こうかなって思って、2017年に3泊4日で写真を撮りに行ったんです。その時は自分の作品を撮りに。そしたら、そこでいろいろと刺激を受けちゃった。









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