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「香港の今を見て欲しい」写真家キセキミチコ氏

Japan In-depth / 2022年2月15日 22時47分

キセキ氏: そうですね。でも、やはり直面した中で私もなんでこんなになっているんだろうってわかんないながらも、その時出会った香港人ってみんなすごい一致団結してたし、それこそアグネス・チョウ(周庭)さん(編集部注:「香港民主化の女神」と呼ばれ、日本でも知名度がある民主運動家)じゃないですけど、日本語しゃべれる子も多いし、日本大好きなので、現地で会うと「日本人なの?ありがとうありがとう」って言って、状況説明してくれたりしていく中で、自分があまりにも今まで無知で生きてきたなってすごく思い知らされたし、世の中見て見ぬふりできないよなってすごく思いました。









▲写真 釈放され、記者団の前に立つ、民主活動家、アグネス・チョウ(周庭)氏と黄之鋒(ジョシュア・ウォン)2019年8月30日、中国・香港 出典:Photo by Anthony Kwan/Getty Images





「日本のこの音楽知ってるよ」とか、そんな現場でもそれだけすごく日本を大好きに思ってくれているのに、なんか片思いなのかなって思っちゃったりとか。私がそれこそ小学生で香港に住んでた時は、繁華街に大丸、三越、松坂屋、伊勢丹とかがあって、すごい日本がバブルの時期っていうのもあったんですけど、世界で2番目に日本人学校の生徒数が多いのが香港だったんですよね。だからそれだけ当時一緒に日本と経済発展をしてきたのに、こうなるとそっぽをむいてしまうのかな、みたいな思いもあったし、(香港今を)伝えたいっていうか知ってもらいたいなっていう方が大きかったんですよね、自分が目にしたことを。





安倍: 今回、香港の写真で展覧会をやるのは初めてですか?





キセキ氏: いや、実は香港のテーマで結構やっていて。1番最初にやったのは堀潤さんとコピーライターの澤田くんと、2019年当時。一時帰国をして、その時はカラー写真での展示。その後、日本に帰ってきて1年後にモノクロの写真展をやっていて、このときの写真展をまとめたものが写真集なんですね。今回の写真展は2021年に行ってきた写真なんですけれども、写真集の中身は2019年に撮った写真なんですよ。





写真展は2021年に撮った写真のみです。2019年のものはもう結構何回か写真展やってきているので、もう一回出してもっていうのもあったし、どうしても2021年にいきたかったんですよね。どうなってるかわからない、見えない状況の中で写真集を出すっていうのもなっていうのもあったし、やはり国家安全法(編集部注:中国が香港の統制を強めるために制定した法律。2020年6月施行)ができて施行されたことによって、世論では香港は死んだなどといってましたが、実際はどうなっているかわかんない。ニュースで切り取られた言葉だけで判断するのはどうなのかなっていうのもあったし。





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