「香港の今を見て欲しい」写真家キセキミチコ氏
Japan In-depth / 2022年2月15日 22時47分
▲写真 摩天楼を背中に、昼間から集まる老人たち。(2019年11月9日)©︎キセキミチコ
安倍: 市民が行くような市場の人々を撮ってますね。繁華街しか歩かない観光客は絶対行かないところですよね。
キセキ氏: そうですね。でも、いたるところに市場ってあったりするんですよ。本当はそんな日常の写真を撮りたかったんですけど、なんでこうなってしまったんだろうっていう。結果的にもともと半年予定だったところ、8ヶ月くらい2019年は滞在してました。
安倍: 僕が香港に行ったのは区議会議員選挙があった2019年の秋でしたね。
キセキ氏: 基本的にずっと向こうにいたので、少しかぶってたかもしれないですね。ちょこちょこ日本に一時帰国はしていたんですけどほぼ香港にいました。
安倍: その時、デモに遭遇したわけですね?
キセキ氏: もともとマグナムを見て写真を始めた人間でもあるので、やはりカメラを持ってそういうところにいる以上、どうしても最前線に行ってしまって、写真集は2019年撮ったものになるんですけど。
安倍: 危ない目にもあったそうですね。
キセキ氏: ほんとにこういうのは初めてだったので。結構最前線にいつも行っていると、催涙弾がみぞおちにあたったりとかもありました。ガスはもう日常茶飯事なのでけっこう吸ってましたしね。後半戦は常に(ガスマスクを)常備していたのですぐ着けてっていう感じでした。7月の28日に初めて1人で行ったんですよ。その日初めてひとりでいたときには何も持っていない状態だったので、催涙弾とかもすごいし、立っていられないっていう状況で、落ちているヘルメットとマスクを拾って着けて・・・。落ちてるマスク拾うとか、今じゃ考えられないですけどね。そういうふうにしながらどんどん装備を現地で揃えたりしてました。催涙弾が目に当たって失明したインドネシアのジャーナリストの方とかもいらっしゃったりとか。そういう意味では確かに危ないなと思っていた時期はあったんですけど、やはり心のどこかで大丈夫だろうみたいな気持ちはあったかもしれないですね。
▲写真 この時期から街中での攻防が激化していった。(2019年7月28日)©︎キセキミチコ
安倍: レンズを通すと恐怖心が薄れてしまうんですよね。ビデオグラファーもどんどん前線に行ってしまうんですよ。ほんとにファインダー見てると恐怖心が薄れちゃうんですよね。だから結構命落とすの、カメラマンが多いんですよね。期せずしてそういうものに直面しちゃった感じだったんですね。
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