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根拠なき自民党の防衛費GDP比2パーセント公約

Japan In-depth / 2022年4月8日 23時0分

 実は防衛省のカネの使い方はでたらめであり、哨戒機P-1や輸送機C-2は調達単価も運用コストも外国の機体に比べて3倍以上だ。空自の救難ヘリも単価23.75億円で調達といって落札したが、実態は50億円以上で、二倍以上だ。機銃などの小火器にしても外国に比べて3~10倍も高い。防衛費を増やす前に、こういう他国の軍隊ではあり得ない乱脈を正すほうが先ではないのか。



写真:米海軍と自衛隊の合同演習(御殿場 2022年3月15日)


出典:Photo by Carl Court/Getty Images


 また、第二次安倍政権ではグローバルホーク・ブロック30、イージスアショアの導入をアセスメントもせずに決定し、お手つきでレーダーを調達したが白紙になった。これは、採用時に旧式化され、米空軍では退役予定のものだ。オスプレイは大変高価で陸自航空隊の予算を食いつぶしているなど、自衛隊に不要で高価な装備をまるで米国に貢ぐために導入しているかのようだ。これらの高価な米国製兵器の導入で、予算が食われて、整備費や訓練費、需品などに予算がまわらず自衛隊は弱体化している。


 公共事業で空港や道路を税金で整備する場合、乗数効果が高ければ経済が活性化して税収が増えるが、防衛費は単に税金を消費するだけで経済的な価値を産まない。しかも先述のように、昨今の装備調達は米国からのFMS(優勝軍事援助)が多く、雇用すら生じない。


 防衛費を5~6兆円も増やすよりは、その額を貧困対策や職業訓練、無償奨学金に当てて、勤労者の能力向上を図り、それによって税収を増やす、あるいは国債召喚費にあてて財政を健全化させる方が、結果として国力が上がり、将来の防衛費を負担できる基盤ができるのではないだろうか。


トップ写真:記者会見に臨む岸田文雄首相(2022年3月16日)


出典:Photo by Stanislav Kogiku - Pool/Getty Images


防衛予算過少に見せる安倍政権


https://japan-indepth.jp/?p=49781


新聞が誤報する史上最大の防衛補正予算


https://japan-indepth.jp/?p=63181


来年度の防衛予算5.3兆円が実はもっと多い訳


実際は5.7兆円、過小に見えているのはなぜか


https://toyokeizai.net/articles/-/398559


日本人は防衛予算の正しい見方をわかってない


2020年度は「5.3兆円超」でなく6兆円前後に?


https://toyokeizai.net/articles/-/313774


増額すれば自衛隊は強くなるという危険な幻想


防衛費


https://toyokeizai.net/articles/-/576169


補正予算は「平成の臨時軍事費特別会計」だ


防衛費は、補正を含めると5兆円の大台を突破


https://toyokeizai.net/articles/-/58914


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