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「世界から白内障による失明を無くす」アショカフェロー デビッド・グリーン氏

Japan In-depth / 2023年8月15日 23時0分

「世界から白内障による失明を無くす」アショカフェロー デビッド・グリーン氏


安倍宏行(Japan In-depth編集長・ジャーナリスト)





 


【まとめ】


・世界最大の「ソーシャルアントレプレナー」ネットワーク、「アショカ」。


・「アショカフェロー」のデビット・グリーン氏は、多くの国で眼科病院設立や眼科医療プログラムやトレーニングセンターの開発を行っている。


・日本の産業界を巻き込み、角膜疾患への世界的な取り組みへの支援を呼びかけたい。


 


「アショカ(Ashoka)」という非営利組織をご存じだろうか。


1980年に発足したこの組織は、「誰もがチェンジメーカーである世界」を目指して、1980年に設立された世界最大の「ソーシャルアントレプレナー」のネットワーク。米ワシントンに本部を置き、38カ国に拠点、95か国にネットワークを築いている。


「ソーシャルアントレプレナー」とは、文字通り「社会的課題に取り組む起業家」。すなわち「社会起業家」のことだ。アショカは「ソーシャルアントレプレナー(社会起業家)」を、「社会に深く根を張る課題を生んでいる現存の社会構造に代わる新たな社会構造を創り広げる人」と定義する人を言う。


私がその言葉を知ったのは、2008年か2009年ごろ。当時テレビ局に勤めていた筆者の同僚が勧めてくれた本で知った。それが「チェンジメーカー~社会起業家が世の中を変える」。現アショカジャパン(2011年設立)の創設者・代表であり、写真家の渡邊奈々氏が著したものだ。その時担当していたBSフジの「プライムニュース」で、社会起業家をテーマとして取り上げたのを覚えている。


その本、「チェンジメーカー」の中で「貧者を救う格安医療事業プランナー」として紹介されているのが、2001年に「アショカフェロー」に認定されたデビット・グリーン氏だ。今回訪日した機会に話を聞いた。


グリーン氏は、先進国レベルの医療技術やヘルスケアサービスを世界の最貧困層に届けるシステムを構築した社会起業家だ。 白内障由来の失明をなくすために、眼内レンズを安価に製造・供給するAurolab社(インド)を1992年に設立。同社は、眼内レンズの世界市場シェア10%を占める。



写真)1992年にオーロラボを立ち上げたオリジナルチームと、それから何年も経ったデビッド。右端が前マネージングディレクターのバラ・クリシュナン博士、左から4番目が現マネージングディレクターのスリラム・ラヴィラ氏。


David with the original team that started Aurolab in 1992, many years later, including former Managing Director, Dr. Bala Krishnan, far right and Mr. Sriram Ravilla, present managing director, fourth from left.


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