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「世界から白内障による失明を無くす」アショカフェロー デビッド・グリーン氏

Japan In-depth / 2023年8月15日 23時0分

安倍:どのようにして企業の特許を侵害しないようにしたのですか?


グリーン氏:私は知的財産権法について多くのことを学びました。すでに保護されているものと同じものを作るのではなく、特許を侵害しないようなものを作る方法を考えなければならないのです。そして、秘密保持契約に違反しないように、人々と協力する方法を考え出す必要があります。そして、人々の役に立ち、法律に違反しないものを作るにはどうすればいいかを考える必要があるのです。それが私が学んだことです。


そして、それは大企業がやっていることと変わりません。大企業は常にお互いをスパイして、何が秘密なのかを学び、知的財産権を侵害したり、企業秘密法に違反したりしない方法を学んでいます。誰もがやっていることだから私もそうした。私は消費者マーケットから外された貧しい人たちのために、大企業と同じことをしているのに過ぎません。


安倍:1992年に設立したAurolab社の実績について教えてください。


グリーン氏:Aurolab社は、今では眼内レンズの世界市場シェアの10%以上を占めています。レンズ、縫合糸、医薬品を製造する1200人ほどの従業員がいて、92年には価格を下げることができました。300ドルから現在の最安値の1ドルまで引き下げることができました。


Aurolab社は、インドが80万件の白内障手術を旧来の方法で行っていたときに、眼内レンズの製造も始めました。そして、私たちがやっていることを見た他の企業が、低価格市場もあると判断したのです。それで、彼らも低価格レンズ製造に参入し、私たちは競争相手となり、互いに価格を下げていったのです。しかし、私たちは、ヨーロッパ市場向けのCEマーク認証のような規制を満たすという品質の維持には徹底的にこだわりました。それでも、白内障手術に使われる消耗品のコストを劇的に下げることができたのです。



写真)アラビンドの白内障患者 オーロラボは、白内障手術用の眼内レンズの価格を250ドルから最も安価なレンズで1ドルに引き下げ、最新の白内障手術を誰にでも手の届くものにした。


Cataract patient at Aravind. Aurolab lowered the price of intraocular lenses for cataract surgery from $250 to $1 for their least expensive lens, making modern  cataract surgery affordable to everyone.


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