「世界から白内障による失明を無くす」アショカフェロー デビッド・グリーン氏
Japan In-depth / 2023年8月15日 23時0分
安倍:自覚症状がないので発見が遅れることが多いです。
グリーン氏:私が開発に協力したあるニュージーランドの会社は、眼底カメラで網膜を撮影し、眼疾患を検出および測定できるアルゴリズムを開発しています。緑内障や黄斑変性症、糖尿病性網膜症を測定できます。このアルゴリズムがあれば、ドラッグストアに網膜カメラがあれば、血圧計みたいに、写真を撮りさえすれば緑内障かどうかを判定することができます。日本の大手企業が投資しているので、日本にも導入されると思います。彼らはアメリカ市場向けに健康開発を進めています。緑内障の早期発見は重要です。
安倍:日本に期待するところはなんですか?
グリーン: そうですね、私は、日本には非常に大きな可能性があると思います。 日本は世界で最も技術的に独創的で創造的な場所の一つで
す。 日本があらゆる素晴らしいテクノロジーを生み出したことは注目すべきことです。
安倍:金融的な支援という面で日本に何を期待しますか?
グリーン氏:私は多くのファイナンスを手がけていますし、ソーシャル・ファンドの設立も手伝ってきました。
日本の資金調達コストは歴史的に非常に低いと思います。また、資金調達の仕組みを見てみると、ほとんどは大企業が多額の資金を借り入れ、金利を支払うだけです。トヨタのような大企業は、借り入れを100%保証することができるため、20年間で1〜3%という非常に低い金利を得ることができます。
私が開発に導入したいのはそういう資金調達です。なぜなら、医療技術が手頃な価格で提供できるからです。大企業と同じような仕組みにすれば、安く資金調達することができます。ですから、開発のための助成金ではなく、負債による資金調達の方法を考え、政府や財団、あるいは企業が保証に参加すれば、借入のリスクコストを劇的に減らすことができます。そうすれば、大企業が手にするような非常に安いコストで資金を調達できます。では、最も利幅が大きく、最も安価な資金を得られるようにするにはどうすればいいのか?そして、最も利幅の少ない企業に、開発目的のための手頃な資金をどうやって提供するのか?私はまだそれをやっていませんが、それがどのように可能なのか見てみたい。
安倍:具体的にはどのような方法を考えているのですか?
グリーン氏:いくつかの方法があると思います。助成金もあれば、借金もあるし、エクイティもある。エクイティについては、ヘルスケア分野で日本以外の国で興味深い展開がたくさん起こっています。もし日本からの投資がそのような分野に流れ込み、革新的なスタートアップのメンタリティが日本に戻るとしたら、日本企業はとても独創的だと思います。他の国に見られるようなスタートアップのメンタリティは日本にはないですが、日本の投資は日本にイノベーションを呼び込むために利用できると思います。
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