「政権獲得、衆院選3回の内に」日本維新の会幹事長 藤田文武衆議院議員
Japan In-depth / 2023年9月2日 22時4分
もう一つは、短期的なところでいうと、国民の負担を下げることにもっとコミットした方がいい。今まで惰性で続いてきた、ばら撒いて広く国民の皆さんに負担を求めていく、その繰り返しではないか。だから、様々な補助金や様々な優遇措置みたいなものを時限的と言いながらずっと続け、そして財政負担はどんどん増え続けて、予算は毎年最大を更新している。結果どうなるかというと、社会保険料を上げる、増税する、という議論ばかりが続いている。これは今の政権運営の本質だと思う。それを改めましょう、というところが私たちとの一番の違いかな、と思う。
安倍: ガソリンの補助金などはまさにそうした例だ。
藤田: そうだ。当分の間、税率、トリガー条項、本来そういうものを改めるべきなのに、ずっとなし崩し的に続いていくのはあまり良くない。そういうものの積み重ねで今の政権というのはガラス細工で成り立っていて、いわゆる既得権の利害調整ばかりが上手くて、一般国民のニーズに合っていないというのが総論としての自民党政権の評価だ。
■ 安全保障
安倍: 岸田政権は防衛費倍増を決めましたが、安全保障についてはどう考えていますか?
藤田: 防衛力を強化することについては賛成の立場だ。防衛費が(GDPの)2%というのをターゲットに必要な軸を積み上げていくということについても世界の標準や実力を見たときに必然性はあると思う。ただ増税ありきで進んだ議論は間違っている。もっと歳出改革をしっかりすべきだ、というのが総論としてある。
安全保障や外交の面の問題認識は自民党と非常に近い。ロシア・ウクライナ危機で戦後の安全保障体制の常識が大きく覆っているし、台湾有事、北朝鮮の暴走の可能性は本当に待ったなしの状況になっているのは間違いない。だから、自民党の外交や安全保障の方向性については私は評価すべきだし、自民党の運営については安定感があっていいところはあると認めるべきだ。
じゃあ、何が違うかというと、さっきの負担の部分と、もう一つは我々の方が本音で国民の皆さんに説明すべきを説明するという姿勢だと思う。批判が出るような問題提起、本来すべき問題提起を言わずに誤魔化すという、外交安全保障だけじゃなく、自民党さんの政権運営のあり方がある。もう少し本音で合理的にビジョンを示す問題提起の仕方を国民の皆さんにやった方がいい。
■ 憲法改正
安倍: 憲法審査会の議論は今後どうなるのか?
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