激変するグローバルパワーバランスPart2「どうなるアメリカ!?」Japan In-depth創刊10周年記念対談 ジャーナリスト古森義久
Japan In-depth / 2024年1月7日 13時18分
古森: やはり彼の敗北です。実際に社会では、合法で入国し働いている中南米の人は違法入国者に厳しいです。
安倍: たしかに、彼らもTVインタビューで、税金は違法入国者ではなく自分たちに還元して欲しいと言っていました。これは国家の分断に繋がりますね。
古森: どのような社会規範を作るかという点にも繋がります。他にも性教育の問題がありますね。
・性教育問題
古森: 性教育問題は、子供に何をどこまで教えるかという問題です。テキサス、フロリダ州知事のロン・デサンティスという共和党議員は、トランプ氏より保守的であり、公立学校における性教育の全面廃止を求めています。一方、リベラル派の議員は性教育を推進する方向性です。
安倍: アメリカでも共和党と民主党、保守とリベラルで全く異なる方向性になるんですね。
古森: ご存じのように、そうした違いは昔からあります。ですが、今はその対立が先鋭化している気がしますね。
安倍: その状況下で、今回はどうやらトランプ氏が再選しそうです。私も古森さんも幾度となく大統領選を取材してきましたが、大体最後の最後まで分からないんですよね。
古森: 私も元々トランプ氏が勝つとは思っていなかったのですが、現在はアメリカの9割以上の人が彼が勝つと予想していますね。
・日本の報道
安倍: しかし、日本の新聞やテレビを見ているとトランプが劣勢という報道が多いですね。
古森: それは日本メディアの情報源が民主党寄りの米メディアに極端に偏っているからです。これを頭に入れておかないと選挙を大きく見誤ってしまう可能性があります。
安倍: そういう指摘をしているのはJapan In-depthだけと言っても過言ではないかと思いますが、大統領選がどうなるかは本当に分かりませんね。過去を見ると共和党と民主党が順番に入れ替わってます。
・日米関係の行方と安倍晋三
古森: 日本はアメリカ大統領選の結果がどちらに転んでも気に病む必要はないと思います。民主党と共和党の方針の間で、日米同盟の堅持の仕方や度合いに違いはありますが、堅持するという部分には変わりはないですから。トランプ政権になったら日米同盟がなくなるという声もありますが、その可能性は低いです。トランプ政権時代の日米関係は非常に良好でした。
安倍: その件について、アメリカは安倍晋三をなぜ賞賛したのかという古森さんの本を拝読しましたが、日本人が思っている以上に安倍氏はアメリカで良く知られているんですね。
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