「平成31年の年賀状」団塊の世代の物語(3)
Japan In-depth / 2024年4月11日 21時43分
若松から東京、そして広島。
10歳の少年が18歳で東京へ行き、74歳になっている。
「もうしばらく生きているつもりです。」と書いたのが5年前。しばらくという時間は経ってしまっている。「その間に、少しでも世の中の役に立ちたい」という願いはかなったろうか。「仕事」では実現したといえるだろう。弁護士の仕事は、なにをやっても法の支配に貢献できる素晴らしい仕事だからだ。たとえわずかであっても、日々仕事にはげんできた。
では、「私的生活」では?
文章を書くこともそれに含まれるだろうから、それなりのことはしてきている。ことに『日本の生き残る道』(幻冬舎 2021年)では、畏友で元財務次官の丹呉泰健氏に「君の言うとおりだ。政治頼みでは日本経済は復活しない。コーポレートガバナンスしかない。必要なら海外の力も借りるべきだ」とお褒めの言葉をいただき、以来、「丹呉3原則」と呼んでメディアでも講演でも話している。ほんの少し、わずかだろうが、「世の中の役」に立っているのかもしれない。
『我が師 石原慎太郎』(幻冬舎 2023年)はどうだろう?
ほんの2年ほど前に亡くなった石原さんが、いまはほとんど話題になることがない。江藤淳が「生きているうちが華なのよ、死んでしまったらお終い」と書いていたことを思いだす。そのとおりなのだなあと、石原さんがいなくなってからはつくづくと思い知らされる。あれほどの方が、死んだというだけで話頭にのぼらない。あの、セルリアン・タワーのB2であったお別れの会が、ほんとうにお別れの会だったのかとおもい返される。
しかし、私の大脳のなかには石原さんは生きている。
石原さんについては、BS11の「団塊物語」で、5月、見城徹さんに大いに語っていただく予定だ。
「片脚で椅子から立ち上がることができる」ようになったのは、5年前のことになるのか。この年賀状の案を書いたのは2018年の12月のこと。だから5年半前のことになる。つい先日トレーナーの方から770回目ですといわれた。コロナが流行り始めて4年。そのころから週に2回へとトレーニングの回数を増やしたのだった。
人間相手であるから、時刻の変更をお願いすることはあっても取り消すことはまずしない。一度そうしてしまえば、また同じことが起きてしまう気がするのだ。デジタル相手ではない、生身の人間の方との約束は取り消すことへの心理的なバリアが高い。だから続く。だから健康を維持できている。
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