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トランプ次期米大統領「日米同盟がいかに共通の国益か、3分以内に説明できれば理解されるだろう」高市早苗前経済安全保障相

Japan In-depth / 2024年11月26日 19時55分

日本の強みは、冷媒適用技術や光電融合技術を活かして省エネ型のデータセンターが作れることだと思います。私は、先進的省エネ技術についても、国が投資をして社会実装を急ぐべきだと思っています。





安倍: 日本の優位性が保てますよね。





高市: そうです。同志国には展開していけますしね。





安倍: なるほど、それはいいことですね。それもそうとして、やはり原発の再稼働とか、新規増設とか。原発を止めていながら何兆円も安全設備にお金を投下して、我々に電気料金として転嫁されている。それを国民は知らない。動かないものに一生懸命投資しているわけですよ。これは何とかしないといけません。





高市: そうですね。軽水炉をリプレイスするのであれば、国産の150万kW級の新型炉を使うか、データセンターや工業団地があるところに30万kWの級の小型炉を地下立地して、地域分散でやっていくか。送電コスト、サイバーアタックや自然災害による広域停電リスクの軽減を考えると、後者に移行していく方が良いと思います。





今後は、SMR(小型モジュール炉)などの次世代革新炉、更に30年代以降は、核分裂じゃなくて核融合、フュージョンエネルギーだと考えています。昨年4月に、日本初の『フュージョンエネルギー・イノベーション戦略』を策定して発表しました。G7でも協力して進めていこうという合意ができたので、実装目標を前倒しするために国家戦略の見直し作業をお願いしています。





安倍: お金を投じないとダメですね。





高市: アメリカやイギリスのビッグ5に対する投資額は桁違いに大きいですからね。でも、『フュージョンエネルギー・イノベーション戦略』を英語版でも発信した途端、日本の核融合スタートアップで5億円ぐらいしか投資が集まってなかったところに、いきなり100億円規模の投資が集まったと聞きました。





安倍: 京都フュージョニアリングとか。





高市: トカマク型に加えて、レーザー方式の核融合をやっているスタートアップでも投資が増えたと聞いたので、国が長期戦略を立ててこれをやるぞということで発表すると効果は出るのだなと思いました。





安倍: 呼び水になるわけですね。





高市: そうですね。発電そのものの実現を待たなくても、日本企業が保有する核融合関連技術には、短期的に稼げるものが多々あります。例えば、超電導技術は、医療用MRIの高度化に使えます。超電動コイルを精密に作り込む技術は、宇宙船や海洋調査船にも使えるでしょう。リチウム分離技術は、世界に展開できるし、日本でも使えるでしょう。レーザー方式についても、対空防衛への活用が期待できます。





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