【海外発!Breaking News】「大学の授業料引き上げを凍結して!」 女子学生らが裸で抗議し逮捕(南ア)
TechinsightJapan / 2017年11月10日 18時38分
南アフリカの最高峰とも言われるケープタウン大学で11月1日夜、学費の引き上げを反対する「Fees Must Fall」という抗議活動が始まった。参加したのは約200人で、キャンパス内に人糞やゴミをまき散らし授業の妨害をしたり、キャンパス周辺の道路をブロックするなどして逮捕者も出たようだ。『Times LIVE』などが伝えている。
11月2日朝、ケープタウン大学の構内の一部では人糞やゴミが撒き散らかされて悪臭を放ち、教室のカーテンが引きはがされていた。大学周辺にはゴミ箱が散乱し、ケープタウン近郊を走る学生専用バスのタイヤに切り込みが入れられた。このため周辺道路はバリケードで封鎖された。
また大学へと続く道の交差点では、男女の学生1名ずつが服を脱いで30分ほど横たわり、駆け付けた警察に公然わいせつ罪で逮捕されている。女子学生(23歳)は連行される最中に気絶し救急車が呼ばれたため、現場は大勢のやじ馬で騒然となった。
学生らは、2018年度の学費の引き上げの凍結、学内における自殺調査委員会の設立、キャンパス内の警備費用に関する報告書の掲示、さらには学費未払いの者に対し借金を帳消しすることなどを要求している。そしてこれらの抗議の矛先は大学当局だけでなく、ズマ大統領にも向けられているようだ。
しかし人糞をまき散らすといった迷惑行為に心理学部の2年生は「清掃する人のことを考えていない不愉快極まりない行為」、また生物学部の3年生は「どこから人糞を持ってくるのかは分からないが、こんな場所にまき散らすのは間違っている」と述べている。
ケープタウン大学マックス・プライス副学長は「要求が通るまでキャンパスを閉鎖するよう求めているようだが、その予定はない。学年末の試験も通常通り行う。学費の引き上げの凍結は無理な話で、値上げをしなければ大学は破産する」と発表している。デイヤ・レディ教授も「11月は学年末の大事な時期であり、きちんとカリキュラムをこなさないと悲惨な結果になるのは目に見えている」と警告した。
学生による「Fees Must Fall」の抗議活動は他大学でも行われている。近年は大学への政府の補助金が減少していること、政府が一度は低所得者の大学学費無償化を検討しつつも重い腰をあげないことから、政府の腐敗も大きな一因と言われているが、抗議の度が過ぎると大きな迷惑でしかないようだ。
画像は『Vernac News 2017年11月3日付Twitter「7 UCT students granted bail #UCTShutDown」、2017年11月2日付Twitter「Bodies on the line. Guns out. #UCTShutDown」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
60年代学生運動『いちご白書』再び、ニューヨークのキャンパスが燃えている
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月24日 11時30分
-
全米の大学でイスラエルへの抗議活動拡大、学生数百人が逮捕
ロイター / 2024年4月24日 10時38分
-
イスラエルの軍事行動に反対 米大学で抗議行動拡大…学生の逮捕相次ぐ
日テレNEWS NNN / 2024年4月23日 15時42分
-
エール大でもデモの45人逮捕 米東部、ガザ戦闘に抗議相次ぐ
共同通信 / 2024年4月23日 11時10分
-
米イェール大で40人逮捕、親パレスチナデモで コロンビア大は対面授業中止
ロイター / 2024年4月23日 1時55分
ランキング
-
1豪雨被害で死者200人超 アフリカ東部タンザニアなど
共同通信 / 2024年4月26日 9時15分
-
2新防衛戦略の策定提案へ=「欧州、属国集団にあらず」―仏大統領
時事通信 / 2024年4月25日 22時43分
-
3米国、ニジェールから軍撤退を表明(ニジェール、米国、ロシア、中国)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月26日 1時50分
-
4真榊奉納を「断固非難」=ロシア
時事通信 / 2024年4月25日 21時22分
-
5「駐日米大使の醜聞もみ消し」 トランプ氏の公判で証言
共同通信 / 2024年4月26日 15時58分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください