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【海外発!Breaking News】「退屈だから」緊急通報ナンバーに200回以上の迷惑コールをした女(英)

TechinsightJapan / 2019年2月26日 13時20分

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緊急通報に迷惑コールがあると、本当に助けが必要な人の救助に遅れが出てしまうことから「緊急通報は緊急時以外にしないで」と警告がなされているが、それでも迷惑コールが後を絶たないようだ。このほどイギリスの「East Midlands Ambulance Service(イースト・ミッドランズ・アンビュランスサービス 以下EMAS)」が対応する緊急オペレーター室に迷惑コールをし続けた2人が逮捕され、判決が下された。『Daily Record』『Shropshire Star』などが伝えている。

レスターシャー州モイラに住むヴィクトリア・クロス(22歳)は、昨年のクリスマスから今年にかけての約2週間で200回以上もの迷惑コールを999(緊急通報番号)にかけ、逮捕された。

このほどクロスの声が録音された音声がメディアに公開されたが、クロスは999のオペレーターに笑いながら「ハロー。緊急事態じゃないから救急車は必要ないの」「退屈だからかけてんのよ」「他人がどうなろうと知ったこっちゃないわ。私は自分のことだけ気にしてるの」「このまま朝の5時までかけ続けるわよ。わかった?」などと発言。一度は「コカイン20グラムを摂取した」と通報してきたことから、救急隊員2名がクロスの自宅に向かうと「ドラッグなんてやってない」と言い放ち、救急隊員に会うことを拒否したという。やがて度重なるクロスからの迷惑コールを深刻に受け止めたオペレーター室は、クロスの電話番号をブロックした。それに気付いたクロスは、別のSIMカードを買い、携帯電話から再び執拗に999へ迷惑コールをかけ続けたのだ。

EMASのスタッフによると、クロスの1回の迷惑コールで「心停止に陥っている子供の救助に1分8秒の遅れをもたらした」という。その後逮捕されたクロスは、他人に迷惑や不便をかけ、杞憂を抱かせることを目的として公共の電子通信ネットワークを何度もしつこく利用した罪を認めた。しかしクロスの弁護人は、「依頼人は明らかに行き過ぎた電話をかけたことを認めているが、当時はうつに陥り、自殺願望もあったようだ。気分のムラが激しく、時に自傷行為を思いつくこともあった」などと擁護。レスター治安裁判所では、クロスに18か月間の条件付きの釈放および165ポンド(約24,000円)の罰金支払い命令が下された。

また、ノッティンガムシャー州マンスフィールド・ウッドハウスに住むトーマス・エクスホールも2017年12月1日から2018年4月29日に344回もの緊急通報をし、救急車を要請していた罪で逮捕された。EMASによると、エクスホールは入院していた病院を勝手に抜け出し、自宅に着くと999や111(非緊急通報番号)へかけていたという。この迷惑行為により「NHS(英国民保健サービス)」が被った損害費用は24,883ポンド(約360万円)にものぼるそうだ。更に救急隊員らはエクスホールに何度も暴言を吐かれていたようだ。1月14日にマンスフィールド治安裁判所に出廷したエクスホールは、迷惑コールと暴力的態度について否定。しかし有罪となり、6か月の条件付き釈放およびEMASに400ポンド(約58,000円)の損害賠償金支払い命令が下された。

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