1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 国際
  4. 国際総合

【海外発!Breaking News】雌同士のペンギンカップル、与えられた卵の孵化に成功 スペインの水族館で<動画あり>

TechinsightJapan / 2020年8月29日 6時45分

写真

スペインの水族館で雌同士のペンギンのカップルが、飼育員に与えられた卵を孵化させた。別のペンギンのペアの間に生まれた卵を温めた2羽は、雄ペンギンの助けを得ずに巣を作り、仲良く子育てをしているという。『CBS News』『Metro』などが伝えている。

スペインのバレンシアにあるヨーロッパ最大級の水族館「オセアノグラフィック(Oceanogràfic)」で飼育されているジェンツーペンギンの雌“エレクトラ(Electra)”と“ヴィオラ(Viola)”の2羽は、雄ペンギンの助けを借りず、小石で巣を作り始めた。

ペンギンが小石を集めるのはヒナを育てる前の行動であり、母性本能を表している。2羽の行動に気付いた飼育員らは、別のペンギンのペアから生まれた卵を与えることにした。エレクトラとヴィオラはその卵を大切に温めた末に孵化に成功した。

オセアノグラフィックでは25羽のジェンツーペンギンを飼育しているが、雌同士で卵の孵化に成功したのは今回が初めてのことだった。

ペンギンの同性カップルが卵を孵化させたことについて、同水族館は公式ウェブサイトで次のように述べている。

「同性カップルの形成は450種類以上の動物で一般的であり、動物園でも自然界でも発生しています。鳥類の世界でも珍しいことではありません。」
「エレクトラとヴィオラは、石で巣を作り始めるという繁殖前の行動を見せました。他のカップルの間に生まれた卵を与えると繁殖プロセスを成功させ、最初の赤ちゃんをもつことができたのです。」



ペンギンは繁殖する前に、小石を集めて巣を作り始める。小石をすり鉢状に積み上げて卵が落ちないように真ん中にくぼみを作るが、巣は直径が20センチほどになるという。ペンギンにとって石は貴重で、争いの原因になることも日常茶飯事だ。そして一度に2個の卵を産み、孵化したヒナは細心の注意を払って育てられる。

「通常、抱卵は雄と雌が交代で行い、卵は38日ほどで孵化します。ヒナは体重が6~7キロになる生後約75日で独り立ちします。」

ジェンツーペンギンはペンギンの中で3番目に大きい種類であり、最大で体重8キロほどに成長する。

ちなみに2018年にはオーストラリアのシドニーにある水族館「Sea Life Sydney Aquarium」で、ジェンツーペンギンの雄同士のカップルが卵の孵化に成功していた。“スフェン(Sphen)”と“マジック(Magic)”の2羽が一緒に小石で巣を作り出したため、卵を与えると交代で抱卵し、ヒナを孵化させて育てたという。



画像は『Oceanogràfic de València 2020年8月17日付「Dos pingüinos hembras incuban un huevo de otra pareja y logran criar un pollo en el Oceanogràfic」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 寺前郁美)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください