【海外発！Breaking News】目出し帽を被り忘れた強盗 監視カメラにバッチリと顔が映り逮捕（英）

イギリスの裁判所にて今月21日、質屋で強盗を働いた男に懲役34か月の判決が言い渡された。この男は共犯者と共に店に押し入ったのだが、目出し帽を被るのを忘れてしまい監視カメラにはっきりと顔が映り込んでいたのだ。一方で目出し帽を被っていた共犯者の男は、いまだ行方が分かっていないという。

このたび判決が言い渡されたガレス・パーク（Gareth Park、41）は、英グレーター・マンチェスターのオールダムにあるショッピングセンター「Spindles Shopping Centre」に入っている質屋で強盗を働いた。

英メディア『Manchester Evening News』によると、ガレスが店に押し入ったのは今年10月25日午前10時のことで、監視カメラが当時の様子を捉えていた。目出し帽を被り黄色い手袋をした男が、カウンター越しに左手に持っていたドライバーを向けて「金を出せ。金が要るんだ」と店員を脅した。

もう1人の男は店の出入り口に立ち、見張っていた様子。しかしこの男、目出し帽を額の上にまくり上げたままで犯行に及んでいた。この男が今回逮捕されたガレスで、まるでニット帽を被っているかのように顔が丸出しの姿が監視カメラにバッチリと映っていた。

なんとも間抜けな出来事だが、脅されていた店員は裁判で「刺されるかと思い、本当に怖かった」と命の危険を感じたと明かしており、言われるがまま店内にあった現金を用意してカウンターに出した。ポンドのお札がなくなると、店員は「ユーロのお札もいりますか？」と尋ねたそうだ。すると男は「ああ。ありがとう」と答え、全ての現金を受け取ると「じゃあな」と言い残して去っていったという。

ガレスらが奪った現金は総額19358ポンド（約297万円）に上ったが、そのままショッピングセンターから逃走すると思いきや、ガレスはその足で別の店に向かいドローン2点を2298ポンド（約35万2000円）で購入したとのことだ。

ガレスが買い物していた姿を客が目撃しており、警察がFacebookにガレスの顔写真を公開していたことで逃亡犯であると認識したそう。目撃者が車で去ろうとするガレスを引きとめて警察に通報したことで、ガレスの逮捕に繋がった。

逮捕時、ガレスの呼気からは100ml中168mgのアルコールが検出された（法定制限は100ml中35mg）。目撃者はドローンを購入していたガレスが「フラフラしていた」と明かしており、異様な行動が目撃者の目を引いたようだ。