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クラウドファンディングの可能性は尽きない 2023年の支援金額が示す市場の未来

J-CASTトレンド / 2024年3月30日 20時0分

自動でピント調節する"オートフォーカスアイウェア"「ViXion01」

クラウドファンディングと聞いて、「もう流行りじゃないですよね」と思った人もいるかもしれません。でもコロナ禍を超えて、支援金額は別に小さくなってなどいないのです。

今年(2024年)3月、GREENFUNDING AWARD 2023の発表がありました。クラウドファンディングプラットフォームのGREENFUNDINGが、1年間でもっとも支援を受けたプロジェクトに対して表彰をするものです。2023年のプラチナ賞を受賞したのは、この2つ。

・ViXion01、支援額約4億2500万円
・OPENFIT、支援額約2億6000万円

金額にびっくりした人もいるのではないでしょうか。

そして、2022年のGREENFUNDING AWARDでは、以下のプロジェクトが受賞しています。

・SHOKZ「OpenRun Pro」、支援額約1億9000万円
・JBL「Bar 1000」、支援額約1億2000万円

23年のプラチナ賞受賞プロジェクトの支援金額は、前年と比べてはるかに大きいことがわかります。

なお、私はここで紹介した、自動でピント調節する"オートフォーカスアイウェア"「ViXion01」(ヴィクシオンゼロワン)の関係者です。目の前でいろんなことが起きていくのをViXion01のクラファン期間中に味わいましたし、今も味わい続けています。実際、ViXion01がクラファンで集めた支援金額というのは、1メーカーが集めた金額としては、2023年最高の数字でした。つまり、クラファンとは、「過去に流行った一過性の現象ではない」ということです。今回は、その経験を元にクラファンの興り、国内外での立ち位置の差、そして現在とこれからの姿の話をしたいと思います。

あるアニメ映画が、「日本でのクラファン」を一躍有名に

クラウドファンディング(略称:クラファン)は、インターネットを通じて不特定多数の人々から資金を調達する新しい手法として、2010年代に入り世界的に急速に普及し、日本でも独自の発展を遂げてきました。

クラファンでは、斬新なアイデアを持つ個人や団体が、そのアイデアを実現するために必要な資金を、インターネット上で広く一般の人々に呼びかけ、賛同者から支援を募ります。支援者は、プロジェクトが目指す理念や目的に共感し、金銭的な支援を行うことで、その実現に寄与することができるのです。

海外では、クラファンは当初、アーティストの活動支援を中心に始まりました。Kickstarterのはじまりのきっかけも、「ライブをやれば満席近くになることがわかっている音楽家が、ライブのための小屋をおさえるお金がない」という話であったことが知られています。

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