フィンランド発SUの規格外食材などが原料のうま味調味料、JAL機内食に採用(フィンランド、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月8日 1時10分
フィンランドのスタートアップ(SU)のバイオマッシュ(BioMush)が開発した規格外野菜などを原料としてフードロスに配慮した「大豆を使わないしょうゆ」が日本航空(JAL)の機内食の調味料に採用された。3月1日から8月31日までの間、ヘルシンキ発JAL48便ビジネスクラスのビーガン向けサラダメニューで、ゆずドレッシングの素材として利用されている。
バイオマッシュは、大企業や学術機関、スタートアップが集積するイノベーション都市のエスポー市に拠点を構え、独自の固体発酵技術を用いて、規格外野菜や調理に使用されない皮などの廃棄食材を原材料としたうま味調味料を製造している。現在製品化されている調味料は「大豆を使わないしょうゆ」「肉を使わないブイヨン」、これらの製造過程で出る残りかすを再利用した「うま味塩」だ。
同社が製造するうま味調味料(ジェトロ撮影)
JAL北欧・中欧地区総括ヘルシンキ支店長の福田豊氏は「ビーガンメニューの味に深みを出すことができる貴重な調味料。持続可能な食料システムから生まれた製品を機内で提供することは、JALが目指すサステナブルな成長を前進させる」と述べた。
同社製品を使用したサラダの提供イメージ(JAL提供)
バイオマッシュ最高経営責任者(CEO)のカイサ・カルフネン氏は「日本の発酵食品は誇るべきもの。わが社の技術が世界で認められることで、日本の伝統企業がプレゼンスを一層高めることにつながればうれしい」と話す。今後は米国や英国といった欧米市場や、うまみの土壌がある日本市場への参入に意欲的な姿勢を見せている。
(高橋慧多、半井麻美)
(フィンランド、日本)
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