冬ドラマ名作ベスト3。『不適切~』にも号泣したけど、最高に感動したNo.1は
女子SPA! / 2024年3月23日 8時46分
◆否定せずに認め合い、人が成長する姿が心を打つ
はじめは「男は会社で上を目指すべき!」「お茶は女の人が淹れたほうが美味しい」など、令和では明らかにハラスメントな発言をしていた誠。それらがコンプラ違反だと徐々に理解し始めてからも、築き上げた自分の尺度を変えることができず苦悩していました。
しかし友人の大知が「アップデート」という前向きな言葉を使い、誠の価値観に理解を示したことが、誠の変わる大きなきっかけに。回を重ねるごとに、葛藤しながらもトライ&エラーを繰り返し、大切な家族や周囲の人たち絆を深めていきました。
心から良作だと感じたのは、本作が誠を一方的に悪者としたり、誠ひとりに「アップデート」を強いたりなかったこと。誠の20代の娘に10代の息子、そして同い年の妻も、誠に影響されて前向きに変わっていきました。
『不適切~』と本作に共通するのが、“令和の価値観”も“昭和の価値観”どちらも認め合いながら、共存していこうと成長する人間たちを描いている点。世代や多様な価値観を超えて、人と人とが刺激し合い、高め合っていく姿。それは、今の時代を「生きづらい」と感じるすべての人たちの希望にもなったのではないでしょうか。
◆お別れホスピタル
NHKで放送された、岸井ゆきの主演の土曜ドラマ『お別れホスピタル』(NHK総合)も、相当な名作でした。原作は、沖田×華(おきたばっか)氏の同名漫画。
2018年には清原果耶を主演に、同じく沖田氏原作の漫画をドラマ化した『透明なゆりかご』(同)が大きな話題を集めましたが、脚本家・安達奈緒子を筆頭にしたスタッフが再集結したのが今回のドラマ。1秒たりとも無駄のない構成で、全4回とは思えないほどのインパクトを残しました。終末期の療養病棟を舞台に「死を迎える」ことと、「生きる」ことの意味を問いかけた物語です。
◆逃れられない心情描写が、重たくも沁みる
「命」という難しいテーマに向き合う患者と患者の家族を、古田新太、泉ピン子、木野花、高橋惠子、きたろう、筒井真理子といった錚々(そうそう)たる俳優陣が演じ、作品の質を押し上げました。そして主演・岸井ゆきのが、療養病棟に勤めて2年となる看護師・辺見歩で患者を支え寄り添う姿を、受けの演技で繊細に表現。
なかでも特に印象的だったのは、第2話の高橋惠子です。肝臓がん末期の夫を、8年もの間自宅で介護してきた妻を演じていました。命令ばかりだった夫への複雑な感情を抱いたまま、夫はいよいよ苦しみが止まらず鎮静の薬を投与されることに。最後まで妻の名を叫び求める夫に、最期のケアをします。そして耳元でささやくのです。“衝撃のひと言”を。
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