「街汚しの季節」東京マラソンの“立ち小便“問題、前年の批判殺到に運営が出した対策
週刊女性PRIME / 2024年3月1日 18時30分
3月3日に開催される『東京マラソン2024』。昨年に開催された第16回大会はコロナ禍前と同様の規模となり、約38,000人の市民ランナーが参加。海外からの参加者も多く、大きな盛り上がりを見せたが、終了後にSNSで拡散されたある動画によって、悪評が立つ事態となっていた。
「東京マラソンは、普段走ることができない東京の公道を走ることができるため、参加倍率は10倍と言われることもある一大イベントです。ところが、昨年はスタート地点の都庁前で、大勢の観客も見ている中、植栽に向かって立ち小便しているランナーが多く目撃されました。拡散されたのは、その様子を映した動画。確認できるだけでも10人は超えていて、あたりには大量のゴミも散乱。マナーの悪さに批判が殺到しました」(スポーツ紙記者)
「東京マラションやん」
そんな惨状に、当時ネットでは、
《東京マラソンじゃなくて東京マラションやん》
《参加費1人23000円取って何に使ってんのかね?東京マラソン開催して、東京中しょんべんだらけ、笑。東京都が率先して汚ねー街を作り上げてる笑》
《女性はどうしてるんだろ?仮設トイレの数が足りないのか?衛生環境悪すぎ、高額な参加費の使い途を公表して欲しいですね。》
《警察も居たはず、見て見ぬふりかな?立派な公然ワイセツだぞー!》
など、辛辣な意見が。
この“立ちション問題”を受け、昨年の大会後、『週刊女性PRIME』は東京マラソン財団に一件をどう認識しているのか問い合わせていた。立ち小便をする参加者については「大変残念なことであり、重く受け止めております」とのことで、その後の対応は「大会終了後、散水し、清掃を行っております」との回答だった。
今年の対策は?
昨年の開催時にも、事前の参加案内にて《トイレ以外のところで用を足すことは禁止です》と記載していたようだが、お構いなしに発生した問題。財団は一件について「今後の運営上の優先順位の高い事項としてとらえております。今後はこのような行為が無いよう対策を検討し、さらなる注意喚起および対応を徹底してまいります」と、次回大会に向けての見解を示していたが、ネット上では今年の開催についても、《またマラション大会やるのか》《今年も街汚しイベントの季節ですか》など、懸念の声が上がっている。
「さらなる注意喚起および対応」とは、具体的にどのようなものなのか。今年の大会における立ち小便対策の詳細を、財団に問い合わせた。
――『東京マラソン2024』では、具体的にどのような形で立ち小便対策を取る予定か。
「ランナーへの参加案内で注意喚起を行いつつ、大会公式ウェブサイトにてスタート周辺エリアやコース上の仮設トイレ設置ポイントを掲載しております。また、財団公式Facebook等でランナーへのマナー啓発を目的とした投稿を行い、海外ランナーに向けて分かりやすくイラスト化しながら、スタート前の呼びかけを行っております。今後は、ランナー受付や大会当日のスタートエリアにて大型ビジョンでの放映を行ったり、今年から事前インフォメーションを新設したりするなど、参加者への周知を行ってまいります」
――昨年の対策との具体的な違いは?
「前回大会時に設置していなかったスタートライン付近を中心に、約60基ほど仮設トイレの増設を行いました。なお、海外ランナーの参加者が増えておりますので、洋式トイレを中心に増設いたしました」
スタート周辺エリアの仮設トイレ設置数は、2023年大会では650基だったものが、2024年大会では710基を予定しているという。
昨年は思わぬ形で注目を浴びてしまった東京マラソン。今年こそ、参加者たちにはクリーンなマナーを心がけてほしいものだ。
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