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圧勝した舛添新知事の本音は「副知事」の人選で見えてくる by久田将義

TABLO / 2014年2月10日 9時0分

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 都知事選に勝利した自民党だが、懸念材料がないわけではない。それは自民党内にはじめて蔓延した「微妙な空気」だ。今後、細川護煕候補を推した小泉純一郎氏との距離感をどう取っていくのか。さらに厄介なのは自民党のホープであり、将来の総理候補であり、党内からの人望もある小泉進次郎議員の扱いにも影響を及ぼすということ。自民党内には「しこり」を残した都知事選と言えるだろう。

 一方では宇都宮健児氏の健闘も目立った。前回の都知事選で、九十万票を得票したことはフロックではなかったと証明した。細川候補とは「脱原発」で同じ立場を取った。細川氏の「シングルイシュー選挙」によって、「脱原発」は都民に対してある程度の説得力を持っていたと考えられる。

 また、インターネット上、特にニコニコ生放送では圧倒的人気を誇っていた田母神俊雄候補の得票を見ると、いわゆる「ネットの声」と現実には温度差があるのだな、ということを改めて実感させられた。

 ちなみに猪瀬直樹前都知事も舛添新都知事も、実はテレビ番組『朝まで生テレビ』(テレビ朝日系列)出身という共通したバックボーンを持つ(本人たちは否定するかも知れないが)。彼らが知名度を売ったのは間違いなく「朝生」出演以降で、約二十年前にちょっとしたブームを作った「朝生文化人」だった。

 さて今後は、舛添知事が誰を副知事に置くのかに注視したい。東京都政は石原都知事以降、その大まかな方針姿勢は副都知事の顔ぶれから想像できるからだ。石原都知事と元警察官僚の竹花副知事時代は都内の繁華街、とりわけ新宿歌舞伎町の一斉摘発が本格化した。その後、歌舞伎町(の裏社会)は壊滅状態に陥り、十年近くの暗黒時代を迎えることになった。そしてその後の猪瀬副知事時代は地下鉄一元化と東電改革がテーマだった。実は東京の「景気」は副知事の立ち位置によって受ける影響が決して少なくない。

 いま一つ、その方針が見えてこない舛添都知事の本音は、「副知事」の顔ぶれから見えてくるのではないかと考えている。

Written by 久田将義(東京ブレイキングニュース編集長)

Photo by 世の中への扉 よくわかる政治/舛添要一

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