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【薬物密売女王】伝説の女プッシャーの現在「あの当時のことは勘弁して」

TABLO / 2014年12月17日 19時0分

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 今から、十年ほど前のことだ。裏社会ではかなり名前が知られた女の薬物売人がいた。今でもその名前で検索するとかなりの数がヒットする。

 彼女は元大手航空会社のCAで、大学時代には数々のミスコンで入賞していた。そんな輝かしい人生を送っていた彼女が、なぜ売人になったのか。それは彼女が、六本木のクラブで仕事帰りにあるDJと深い関係になった事から始まった。

 「あの女は薬があればすぐに抱ける」

 DJの口からそんな噂が広まり、六本木界隈の不良たちが総出で彼女を口説きに掛かったのだ。彼女には多くのイケメンや金持ちが殺到したが、なんと彼女が選んだのは、覚せい剤の卸し元に近い暴力団関係者だった。

 自らも薬物好きの彼女は、自分の持つ人脈やネットワークを生かして何か大儲けできないかと考えていたのだ。その後、その人間と二人三脚で一緒に日本全国へ覚せい剤を運んでいくことになる。

警察の職務質問もカップルには非常に甘い。まして、ブランドやデパートの紙袋を持っていれば、誰が見ても幸せなカップルにしか見えない。その中には大量のシャブが詰まっていたのだ。

 彼女は当初の暴力団関係者から離れて独自ルートを作り、シャブの「相場」にも影響を与えるほどの存在になった。

 覚せい剤の検挙は密告や流通ルートの重なりで芋づる式に検挙されていく。しかし、彼女はその商売を引退するまで逮捕されることは無かった。その理由として、交際していた男が彼女を庇い、自ら懲役に行っているということ。その人数は5人。全員が暴力団関係者であり、末端のチンピラでは無い。その組織を知っていれば誰もが知るほどの有名人ばかりだ。それほど彼らは、彼女に惚れていたということになる。

「あの時のことはあまり思い出したくないのよね」

 そして現在、彼女は裏社会から完全に足を洗った。覚せい剤の稼ぎでアパレル関連の会社を設立したからだ。最近会ったときに彼女は「当時の話は勘弁して」と言った。ネットでは今でも彼女の名前が出回っている。それだけ裏社会では知名度や美貌、信用が広まっていたからだ。裏社会でも男を踏み台にして成り上がった彼女だけに、アパレル業界でもしぶとく生き残っていくであろう。

Written by 西郷正興

Photo by Khánh Hmoong

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